書物蔵

古本オモシロガリズム

メモ

中林隆明. 東京書籍館成立と田中不二麿 : 大博物館構想と書籍館の関わりを中心として.『図書館と出版文化:弥吉光長先生喜寿記念論文集』(1977)抜刷.p.105-124 ; 21cm.

鈴木茂三郎選集: 第 1 巻
books.google.co.jp鈴木茂三郎, 大內兵衛, 向坂逸郎 - 1970 - スニペット表示 p135

ぼくの友人があきれたようにぽくにかたっていうに、「東京というところはなにをしていても食えるところである。八という学友は新聞通信社を経営していて、社長兼記者兼給仕すなわち 0 :一人だが、月に数回ガリ版の通信を発行していて、大戦景気以来、五〇万円稼いでいる」と。これは通信を読ませるが目的でなく、通信の名で銀行、会社をュスる目的である。およそ有害無益なる新聞とはこの種類に属するもので、これがまた、おどろくほど多いのだからいやになる。もっとも、明糖事件によつて、明治製糖と新聞社との関係が啉として波抆を広げつつあるが、相当の新聞でさえ、事件にからまって広告料を稼ぎだしているように伝えられているのである。#のごとくであるとすれば、右の通信社との相違点はガリ版と新聞紙との一点
... だけでも「新聞之日本」「新聞の新輭」のほか「新聞内報」「帝国新聞興信所報」「新聞タイムス」その他がある。これらはアミーパのように自己分裂をしては数が殖えてゆくのである。それだから「なにをしても食える」のである。 木村豊ニ郎「大阪毎日」徳富蘇 ...