書物蔵

古本オモシロガリズム

口を縫う歴史? 田舎の言説空間

集英社のPR誌『青春と読書』2011年10月号にこんな記事があった。
小説家の坂東真砂子が、田舎暮らしをはじめたそうな

ご近所さんの平均年齢は七十五歳くらい。みな、山村で高齢であっても、〜素朴な人々であると思っていた。

ところが住んでいるうちに、こんなことが。。。

人々は素朴で親切な反面、内部には陰口、悪口、苛めが潜んでいた。田舎のお年寄りは、みんな柔和だとなどと思っていたら、大間違いだ。意固地で、子供みたいなところもある。

それがわかったキッカケは、住んだ土地が登記上確かに坂東氏のものであるのに、集落の持ち物だと言われはじめたこと。

それから苛めが始まった。集落のものだと主張する土地を駐車場として使用する。〜
草刈りの時期になると私の植えた花を情け容赦もなく刈払機で切ってしまうことも〜

ひえぇえぇ(((( ;゚д゚)))アワワワワ
田舎コワイ。。。

そしてやがて、苛められているのは、私だけではないこともわかってきた。
私より前に、ある老夫婦が執拗な苛めに遭っていた。〜しかし、あまりおおぴらにすると軋轢が生じるからと、表向きは集落の人々と仲良くしていた。警察に訴えようにも、集落の誰が犯人かわからないので、どうしようもないと悔しがってもいた。

で、その老夫婦は集落の人々から頭がおかしいのだと噂していたという。
こんな話を聞くと、むかーし見た映画を思い出しちゃうが。。。

地元の駐在巡査と仲良くなった私は、時々、どうなっていうるんでしょうね、と立ち話するようになった。ある時、その朴訥とした巡査が、「ここは八つ墓村じゃ」と呟いたのを忘れることはできない。

ひょえー(×o×)
根っからの都市民であるわちきには、ほんたうに想像上の出来事だよ。。。
さういへば、田舎のぢーちゃん、ばーちゃんちは、田舎田舎といひながら、そりゃ東京に対比しての話であって、地方都市としては十分都市であったということに思いあたったよ。
著者は小説家なので、このことを題材に小説を書いたらしい。