書物蔵

古本オモシロガリズム

森さんと電話で

「まつもと・かっぺい」という名前を聞く。ああ、この人であったか。新劇史研究家。
・私の古本大学 / 松本克平. -- 青英舎, 1981.2
これ、持ってたっけ?
絵葉書の趣味・研究は絵画えはがきの美学的アプローチと写真えはがきの歴史的アプローチがあるが、どうも美学は審美的観点がはいってよくわからない、と言ったら、そりゃあ、絵を「読んだ」アビ・ヴァールブルクってやつがいてね、という話に。
・ヴァールブルク学派 / 松枝到. -- 平凡社, 1998.9. -- (ヴァールブルクコレクション)
アネクドートからスジ、というか構造をみつける法について。
・驚異と占有 / S.グリーンブラット[他]. -- みすず書房, 1994.4
・悪口を習う / スティーヴン・J.グリーンブラット[他]. -- 法政大学出版局, 1993.10. -- (叢書・ウニベルシタス ; 410)
質的研究法って、研究法一般から量的研究法を取り除いた残余概念にすぎないのではないかと思う、といったら、森さん曰く、社会調査の歴史にからめて同様の問題的を佐藤健二がしているとぞ。
東京市社会局調査の研究 / 佐藤健二. -- 住宅総合研究財団, 1992.6. -- (研究 ; no.9018)
・実践質的データ分析入門 / 佐藤郁哉. -- 新曜社, 2008.11
しかしなー
NDLSHというか、国会さんの個々の件名付与実績データの欠点は、細目を付けられるのにつけてないことが多いことだよなぁ。
たとえば、『』にしたって、s1. 社会調査 s2. 東京都 じゃあしょうがないよ。動作主因を第二件名でつけるのはいいとして、それぞれに、とくに第一件名にきちんと細目をつけなけりゃあせっかくつけた件名の意味がない。

s1. 社会調査 -- 歴史( -- 大正時代)
s2. 東京都 -- 歴史( -- 大正時代)

タイトル中の自然語には歴史的研究であることを匂わせる語は「東京市」だけ。それも、「西のついてない東京+市」だからそうわかるけど、「西東京市」が現在あるから、タイトル中の語とのかけあわせじゃあ結局わからん。
ただ、社会調査に一般細目の歴史をつけとけば一発でわかるのに(´・ω・`)