書物蔵

古本オモシロガリズム

めずらし、新聞に絵はがき論

今朝の朝日新聞(2010.5.17)の文化?教育欄?にこんな記事が

お宝発見/写真絵はがき(東北芸術工科大学
 (前略)〔同大〕東北文化センターは、日本や海外の古い写真絵はがき約2万6千点を所蔵する。(略)赤坂憲雄・現センター長が(略)史料性に注目。2002年度から明治末期から昭和までのものを集め始めた。

絵はがき論の嚆矢はサトケン先生

2年前に友人に聞いた話では、学術資料として絵はがきに注目し始めたのは、どうやらサトケンぢゃなかた、佐藤健二先生あたりらしい。もちろん、昭和前期の趣味家たちにその萌芽はあったんだろーけど、うまく発展しないうちに絵はがき蒐集趣味自体が潰えてしまったといってよい。
・風景の生産・風景の解放 : メディアのアルケオロジー / 佐藤健二著. -- 講談社, 1994. -- (講談社選書メチエ ; 5)
これ、件名:風景論しかついておらんが、ほんとうなら周辺的主題として第2件名として葉書(NDLSHもBSHも絵葉書は標目形でないので)をつけたほうがいいなぁ。本来、図書館目録においては要約主題(本の全体)に件名を付与するので、あまり分析的につけないわけだれけど、全体の主題にかかわる材料的な主題なら件名を付与したほうがよろしかろ。

絵はがき専門店

ところで記事は次のようにつづく。

山形や福島の古書店から、古い絵はがきの専門店がある東京・神田神保町や大阪まで足を運んでいる。

福島は古書ふみくらさん http://www.humikura.com/
神保町は、秦川堂さんとかアベノスタンプさんとかか?(他にもあるけど)(・∀・)
大阪はとりあえずりーち・あーとさんとか図研(ずけん)さんあたりかすら(´∀` )
んー(-∀-;) 山形がわからんのー(*´д`)ノ

絵はがきDB

記事にはさらに

実物の絵はがきは、企画展などで展示する以外は非公開。写真は、東北文化研究センターの検索用ホームページ(http://www.tobunken-archives.jp/DigitalArchives/)から閲覧できる。

とある。
いま見てみると、なかなか立派なもの。というか、図版の詳細さといい収録内容の多様さといい、これは十分に実用にたえる。
ん?(・ω・。) 詳細さはともかく内容の多様さはなんでわかったかって?(^-^;)
目下隠密にて蒐集せる主題をば検索したら、数枚でてきたからなのぢゃ。このヒミツに蒐集せるものについては、特殊なもので、みな、あまり見ぬといふ。