書物蔵

古本オモシロガリズム

満洲国と国家の図書館

内田タツルという人が、日本人の組織変革について、なかなか穿ったことを言っている。

どうして日本軍は真珠湾を攻撃したのか (内田樹の研究室)
http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.tatsuru.com/2009/11/24_1159.php

なぜ、東條内閣は真珠湾攻撃をしたのかという朝日新聞記者の問いに、「なぜ日本の政策決定システムは定期的に思考停止に陥るかについて」の「持論」を以って答えたという。
タツル氏によれば、マジメで優秀な秀才ばかりを集めすぎると、多様性が失われて硬直化するが、それは、日本的政権交代システムなのだという。
硬直化し、完全に外界との不適応をおこし、ツブれる(ツブされる?)。
そーいったことで、組織をリニューアルするのだと。東條英機は、そりゃーもうマジメな人だったことは、みなさんご存知のとおり。
タツル先生はアタマがよくてイヂワルなので、通俗的には組織の病理にすぎないこの現象を、日本的イノベーションへの生みの苦しみとして解釈しとるワケ。
たしかに真珠湾攻撃に至って、はじめて大日本帝国は平和な三等国「日本国」に生まれ変わるきっかけを得たわけではある。でも、数百万の日本人と、それに十倍するアジア諸民族をまきぞえにしとるんだよなぁ(*゜-゜)
タツル先生は米国を評したトクヴィルのマネをして、日本を評しているようで…(ますますトクヴィルを読まねばならん気がしてきた。一説によれば、これまでの訳では読んでもわからないが、最近の訳はよろしきよう)。
しかし、どの組織も秀才(わちきにいわせれば「法匪」)が揃うようになると、硬直するね。
わちきに言わせれば、「寂しき知の殿堂」は満洲国にも似て…

あるとこで「寂しき知の殿堂」を「マンガの殿堂」に」するハナシ

ニコクがツブれたあと、コンセプトがグズグズになって、なんだかよくわからんキメラ、五族協和満洲国になってしまったように、わちきには思えるのだ関西館は。
せめてコンセプトがたつように、マンガ館を(友人の説をパクって)提唱したのは2006年のこと。当時は明大の米沢記念図書館も、なかった。
憂国の読売が記事にしたんで、改めて提言してみたのだが… うーん、あるとこで話したら、その人はタイミングが完全にオクレとるというお見立てであった。まぁそうかもね(゜〜゜ ) でもあそこは物量だけはあるから、物量で押し切る手もあるのではと、友人の弁。なによりも、なにか手を打たないと、「広大な〔閲覧〕施設」が不要であるということが早晩、実証されちまいますがな。不作為の作為(゚∀゚ )
戦略的失敗を、作戦や戦術でひっくり返せるとは思わんけど、この世から不幸を少なくするということも必要では。ソ連軍が北からふってきて一旗組みが蹂躙されるにまかすのも、まあ、それはそれでいいけれど(タツル先生的?)、うまく退却戦をするのも、日本人的でなくて、オモシロかろと。
しかしホントに、中の人たちは、いったいどーするつもりなんだろー( ・ o ・ ;)
長尾マコリンが内部工作をやっているようには… 見えないんだよなぁ(^-^;) でもこの状況って、金森徳次郎時代にコーゾーが超似てる…
ん?(・ω・。) わちきもタツル先生並みにイヂワルぢゃないかって(σ・∀・)
それは褒めコトバなり(^ω^;)