書物蔵

古本オモシロガリズム

JLA青年部?( ・ o ・ ;)

一部biblioblogger界隈で、Uunder40なるイベントの話題で盛り上がったという。
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090801/1249144755
秋にあるという図書館大会で計画されとるアンダー・フォーティー(Uunder40)という飲み会は、ひとことでいってJLA青年部を狙っているのだろう。ALAに同様の組織があるのを知っているヒトが仕掛けたのかすら。

それでこんなことを思い出した…

年齢制限は正しい

むかーし、あるところで… 職員組合なるものがあって、そこに青年部なるものがあった。当時、すでに左翼イデオロギーは魅力を失い、労働運動は退潮一方であった。さまざまな諸「権利」は制度化され、管理職をつきあげるようなニーズもなくなっていた。
わちきは一方で、青年部なるものの機能というのはある程度みとめていて(まぁ単に中間共同体の機能を認めているということなのだけど)、従来の左翼イデオロギーの反芻ではないような活動にしていかないと、ヒトが集まらんナァと思っていたのだが、そこで問題に思えたのは、名誉青年部員という青年部の年齢制限を超えて在籍していた人物。
これがなぁ。。。ご本人は善意100パーセントなんだけれど、共産党の価値観を初手から当然のこととしちまっていて*1、じゃまだったらなかった。1970年代の正しさでしゃしゃり出てきて本物の青年らの意見を「集約」しちまう。
ところがご本人、年間行事や労務対策などのノウハウが蓄積される一方で(何年も執行部にいるんだからあたりまえだが)、放逐できず。まわりの連中は、つきあいで組合に入ってるだけだから、結局、青年層は逃げ出してしまったのであった… 青年部はリクルート機関なのだから長期的は職員組合なるものが立ち行かなくなった。
だから年齢制限は正しいし、できればそれを厳格に守るべきだろうと思う。オブザーバーも、せいぜい40代までに限るべき。

話題の制限は

だた、指定管理についてだけは話すなという話題の制限があるのがチトフシギと思っていたのだ。思想信条の自由をなにより尊ぶ(はずの)司書であれば、タテマエとしてなかなかそのようなものは言いづらい。
で、事務局とおぼしきヒトのエントリで、その意図がわかった

アルバイトさん、委託スタッフ、指定管理者スタッフなどなど、図書館に関わりのあるすべてのヒトが集う会にしたい

なるへそ。そーゆー意図だったのね。その意図はよい。

意図は正しいが…(1)JLAの新政策と不一致

ただなぁ… 肝心のJLA本体が、指定管理に対する態度を、是々非々から反対にしてしまったこととの整合性に欠けるなぁ。
わちきは何度か書いたけど、悪の直営論者であるので、指定管理に関しては是々非々である。大学に国立と私立がある程度には指定管理があってもよいと思う。
なので、指定管理についてJLA執行部が全国的討議なしに方針を、是々非々から反対に変えたことに、タイヘン不満である。
これじゃあ、指定管理のもとにいる(かもしれない)有能な人材が寄ってこないのはアタリマエである。しかるに、あっさりと方針転換をしたことに対するJLA会員の声を聞かぬのー。
あ、いや、ひとりだけ聞いた。怒ってJLAの幹部に電話したそうな。その人曰く、「JLAはもうなくなっていいよ」とアッサリとしたもの( ・ o ・ ;)
さすがにわちきは、クニゾーたんや有山のJLAがなくなるのは寂しいので、形骸化してでも存続してほしいが(´〜`;)
まぁこれはUunder40の事務局に言ってもしょうがないのだろうけど。

意図は正しいが…(2)言論の自由は?

まぁこれは、原理論的なものなのだけれど、ある政策に反対であれ賛成であれ、とりあえず言論上は自由にしておく、というのが長期的には得なのではないかと。それは国であれ会社であれ団体であれ。
指定管理の下で働いている司書だって、制度についてはいろいろだろーし。いろいろ言わせりゃあいいんでは。
非正規職員に参加してほしいのであれば、もちっと違う方策とか。真正面から「非正規のヒトこそ来て欲しい」と呼びかけるとか。
それに誤解を生む。
いや実際、わちきはこの青年部をJLAのじーさんばーさん達が内容的にコントロールしようとしておるのかと思ってしまったよ。
場所だけ作って、内容は放任がよいのでは。若いったって、30台のおじさんおばさん連がいれば、そうそうハチャハチャにはなるまいよ。

*1:みんなで悩んだ末に共産党というのならアリなのだけど。