書物蔵

古本オモシロガリズム

裏川大無、つとめがダイナシ

ほかのことを調べていたら、オタどんが見つけてきた戦前の雑誌創刊号コレクター・裏川吉太郎の受難が出てきた。

どうしたのか、戦中の「歴史と文学」と称するかなり趣味的な雑誌が今手許に残っている。発行者は私と裏川吉太郎ニ名。
その裏川氏が別冊として
「神戸市立図書館施設の拡充−−百万市民の書斎として」
という、図書館の図書をいかに市民の手に届くものにするか、という小論を書いていたことによって図書館をクビになった、という大変な時代であった。教育課長が平館員の分際で行政に言及するなどもっての外だというのであった。(p.38)

戦時中に神戸から大連に引越ししとるから、疎開の一環かすら、と思っていたのだケド、そーんないきさつがあったのねん(゜〜゜ )
ちなみに、裏川が神戸市立をクビになるきっかけになった別冊というのはこれかすら…
神戸市圖書館施設の擴充 : 百萬市民の書齋として / 裏川吉太郎著. -- 同好, 1940. -- (同好 ; 別冊第1輯)
同志社にあるみたいね。わちきも探そうかすら… 雑誌本体の『同好』はどこにもなくて、かろうじて日本近代文学館昭和16年の端本が3冊あるきり。
てか、裏川大無ってますますオモシロくなってきた(゚∀゚ )アヒャ

と…

友人がいふには、「同志社にあるといふことは、竹林熊彦のコレクションなのでは(σ・∀・)σ」
ん(・ω・。) あゝさうか(゚∀゚ ) 同時代にしか集められないものってーのも、あるんだったよねぇ(*´д`)ノ