書物蔵

古本オモシロガリズム

何事も先達はあらまほしきこと:辻井甲三郎さんちに行った人

南陀楼綾繁さんに触発されてここ数ヶ月追いかけてきた辻井甲三郎
生没年不明の人で、だれも知らんのではないか、と書いちまったけど、なんのことはない、いま、パラパラと次の本をめくってたら、いきなり手がかりが(×o×) それも、辻井さん家まで行ったんだって!
・私の見てきた古本界70年 : 八木福次郎さん聞き書き / 八木福次郎[述] ; 南陀楼綾繁編. -- 山本善行, 2004. -- (スムース文庫 ; 01)
いや、南陀楼さんじゃなくて八木さんが(^-^;)

南陀楼 地図もいいですが、一軒ごとの情報が詳しく書いてありますね。これも復刻したい(笑)。
八木 この人は京都に住んでいて、当時の旧制中学校の先生をしていたように記憶しています。僕は訪ねて行ったことがありますが、二階にタンスがあって、その引き出しの中に古本屋関係の資料をいっぱい入れていました。そうやって整理していたんです。

ということで、なんのことはない、いまから5年前に南陀楼さんが八木さんからキチンと聞きだしていたというわけ。
辻井さんのことは、いわゆるレファ本の類をかなりひっくり返したんだけれども、どうにも職業がわからず、それに戦後の活動がからきしつかめんのであった。(わちきにとっては)Iなんとまあたった今、辻井さんの職業がわかったので、調査の新たな方向性が見えてきた。
なんでも先達というのはあらまほしき、ということなり。
ちなみに肝心要の『全国主要都市古本店分布図』(1939)についてイチバン詳しいのはこの本であった(^-^;) 書影まである(・o・;)
って、これを買ったのはたしか2005年ごろ、友人Aが日参(じゃなかった週一で必ず行ってた)書肆アクセスだったような…(*゜-゜)