書物蔵

古本オモシロガリズム

音楽図書館学者の訃報

しばらく前にキントト文庫さんとこでこんなのを拾ったのであったが…
レコードはいかに整理するか / 小川昂著. -- 音楽之友社, 1950
じつは1950年前後というのは図書館学ブームというか、いろんなオモシロな図書館本がでているのだけど、これもその一環。
この著者・小川, 昂 (1912-) ‖オガワ,タカシさんが実は先週亡くなったのだという。96歳とのこと。
いやGCWたんのブクマ経由で

小川昂先生は京都の旧制東山中学校を卒業した後、軍楽隊でラッパを吹きたい、という望みを絶って、旧文部省図書館講習所で学び、長野県立図書館の司書を務めました。NHK日本放送協会)に音楽資料室が開設されると、誘われてNHKに入局し、米国議会図書館の音楽部門のシステムを独学で学んでNHK資料センターで音楽図書館の基礎を築きました。

http://clis-matz.blogspot.com/2008/04/blog-post_15.html
ということを知ったのでありました。
びっくりであります。というか乙部泉三郎の部下だったのねこの方。
朝日なんかは「音楽資料研究家」といっとるけど、結局日本じゃあ、「音楽書誌学」も「音楽図書館学」も通じないということなのね(´・ω・`)