書物蔵

古本オモシロガリズム

めずらしく図書館に行き大橋図書館に出会う

わちきは実は,図書館はあまり使わないのだ(^-^;) 書店や古本屋ですませちゃう…
あることを批判する(文句をいう)ために,わざわざ協会の『図書館雑誌』を通覧しにいったのだ。
前川御大とちがって,批判するときにはなるべく文献実証的にやりたいなぁと思うこの頃…
読んでる人だって,元文献まで戻れば批判されてる側の意見はもちろん,このわちきの言説が妥当か否かもわかろうというもの。
で…
通覧したんでいろいろ拾いものめーっけ(^-^*)
図書館雑誌』2003年9月号には,こんな記事が
三康図書館復刻版『大橋図書館四十年史』編集委員会 「大橋図書館関連資料(ウチの図書館お宝紹介! 第25回(財)三康文化研究所附属三康図書館)」
なーんだ,展示会の前にこんな記事あったんだ… 展示会に行ったことがなつかしく思い出されるよ,なつかしなつかし
この大橋図書館には澁澤龍彦も通ったというのは,書物蔵の読者ならご存じだよね。
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050309/p4
記事は創設時の史料や戦中戦後の日誌の紹介のほか,刊行物の解題にもなっている。
大橋図書館年報』は,明治35年度〜昭和16年度(1903.11-1943.5)とある。1冊もってるのじゃウハウハ

大橋図書館の年度は図書館が開館した6月15日を基準としているため7月1日より次年度の6月30日までとなっていえt,これは1953年に閉館するまで変わらず踏襲された。

ほほぅ,これは勉強になる。そういえば,株式会社の年度や,それにともなう有価証券報告書の発行月も,ほんらいは各社ばらばらでいいんだった。年度ってゆーと無意識に日本政府の会計年度を考えちゃうからなー。
大橋図書館トピック』第1〜68号(1937.9-1943.12)は,第57号から『作業と設備』に改題されたそうな。これは利用案内かつ広報誌だったらしい。
『まあるい・てえぶる』第1〜24号(1935.5-1939.3)

児童室で配られていた無料の雑誌で,タイトルは児童室で使われていた丸いテーブルに由来する。体裁は子供達の手に合わせて極めて小さいサイズであったが,その内容は職員の創作した童話や詩,児童達が書いた作文や絵,児童室で開かれた「お話会」や「童話の会」などのも催し物の紹介など盛りだくさんで,児童室が現代の図書館に劣らない充実したものであったことを知ることができる。

雑誌というのは,理論上,「終期を予定しない」から,何時の何号が終刊かはっきり書いてくれると助かるよ。