書物蔵

古本オモシロガリズム

東武宇都宮新春古書の市(再論)

宇都宮の古書市は,またここでばらしちゃうけど,とってもいい。はっきりいて,わちきにとっては松屋(銀座)よりもよかった。
まず広さ。その広いこと。以前あった伊勢丹や往時の新宿京王のデパート展にもまけない広さ。
本の古さ。一般客用のゾッキ本も十分あるし,学術書の新刊割引本もあるんだけど,戦前の黒っぽい本もかなりある。これはわちきには嬉しいの極み。立ち読みするだけでもうれしい。
本の堅さ。これは物理的なもんじゃなくて,主題の堅さね。今回ほりだした政務調査館本のように,結構かたい本がある。これは最近古書界ではやりのオシャレ古本とはちがうけど,わちきはオシャレよりキッチュのほうが好きなんで。当時,大まじめで今見ると結構キッチュという本を拾うには,むしろ堅めの本が多い方がいいのだわさ。そーゆー意味でも,宇都宮はおすすめ。
本の値段。うん,これも安めだと思うよ。友人は,ほんとに堅い本はきちんとした値だといってたけど,ちょっと文庫本あたりをみると,十分にやすい。たとえば,ネットで3千円で売ってた『狩野コウキチの生涯』(中公文庫)なんか630円だった… ここに書いちゃうと,来年,セドラーが殺到するかなぁ…(来年じゃなくて,これから行っちゃう(^-^;)?)
来年は,ほかのデパート展と初日が重なったら,きっと宇都宮のほうを先に廻るだろう。
鹿沼市のは,うーん。きっともう行かないだろうなぁ。