書物蔵

古本オモシロガリズム

調査部の女子社員がプリプリ

土曜日なのに仮性図書館本を(^-^*)
セドローさんとこで,
十五年戦争満鉄調査部 / 石堂清倫. -- 原書房, 1986.10  1500円
を買ったのは内緒ね。面が割れるから(^-^*)
でも,これ一読,最初んとこで(>▽<)ノぎゃはは,と笑ったのは

全く役に立たなかったカード・システム(p.10-)
石堂―満鉄の調査が科学的であった証拠としてカード・システムが(略)
野間―(略)調査課資料係で新聞の切り抜きや雑誌の索引作成が行われておりました。(略)阿部勇さんが資料係主任で,その作業をしている現場を何度か見たことがあります。女子社員たちは阿部さんとにぎやかに話ししながら作業をしていたので,辛気くさい仕事をにぎやかにやっているものだと思ったことでしたが,昭和十四年の秋でしたかに,この作業を担当していた女性の一人にひょっこり列車のなかで出会ったことがあります。二度とやりたくない。誰も利用する者もいないあんなバカバカしい仕事が世のなかにあると思うだけで怒りがこみあげてくる(ここの部分の強調は引用者),とくりかえし言われたことがあります。

と,このあと座談は,調査に新しい情報システムを組織として導入しようとしたのは卓見だが,実際に使えるものではなかったというように話がながれていくのだが…
いやー,なんか,大昔のことが昨日のようにフラッシュバック! これとそっくりな苦情を,「女子社員」から強烈に言われたことがあるよ。
きっと昭和14年の女子社員は,自分のアタマのよさで身を立てたいと考えていた人なんだねぇ。え?なぜわかるのかって? そりゃ同じこと言った平成の女子社員がそうだったからさ。
まー,大きく言って,ここで「全く役立たなかった」といわれてる仕事は,図書館事業のうちの整理業務(目録作業とも資料組織化ともいう)ね。目録作成業務とも。
で,これは今でもなぜだか女子社員が多い。ところが,アタマのいい(と自分で思っている)女子社員にかぎって,これを嫌うのだわさ。なんか,レジ打ちとかウェイトレスみたいな単純作業のように感じられるのだろうねぇ。
うん,でも,わちきにブリブリ苦情をいった女子社員は,ホントにアタマがいい人だったからまあいいけど(一箱古本市でスレちがったひと)。
この本,まだ最初だけど期待大(^-^*)