書物蔵

古本オモシロガリズム

いってきま〜す,ってどこに?

もちろん,神田の古書会館だわさ
〜〜〜
今日は事前に郵送されてきた目録にアテがあったのだわさ。
突撃時間の10:00に遅れないように会場へ
んと,今日はちょっと少ないな… それでも並んでっと,と,
10:00にむかって緊張が高まろうとしたまさにその時
なんと開会になってしまいました…(・o・;)  まだ10分はあるのに列がどんどん会場に吸い込まれてます〜
なぜ?

図書館学者名鑑を

それはともかく。
とりあえずアテにしてたものをゲットできました(^-^*)
図書館関係専門家事典 / 日外アソシエーツ株式会社. -- 日外アソシエーツ, 1984.4. -- (専門家人物事典シリーズ)
これは,専門家名鑑とゆーか,図書館学用語でいう「人物書誌」。人物情報だけじゃなくて,その人の主要業績(=執筆文献)も載っている。
いや,そーゆー説明は結果からの後づけ説明だな。ほんとは,書誌データがある人物を専門家と(いささか乱暴な)認定をしてしまい,それに人物情報を足して,専門家名鑑をつくっちまおうという企画(^-^;)
まー図書館学の場合,司書課程のセンセしてても全然書かない人も多いから(根本先生が書いて批判してたね),「現実に書いた人=専門家」という図式が役に立つかも。
でもこの図書館学とフランス文学の2冊しか出なかったみたい… 研究者総覧にまけちまったのかねぇ,まぁ,時代が下れば下るほど,大学等に属さない民間学者ってのは存在できなくなってきてるから,研究者総覧だけがあればいいのか…
ただ,図書館学に限っていうと,やたらと難読姓名の人がいるんで,やっぱり人名辞典もどきがあると便利。書誌の部分は,国会の雑誌索引が公開されたんで価値はさがったけど,かなり細かく雑誌索引に未収録のもあるんでお役だち(^-^*)
凡例などをみると,

最近10年間の関係文献をもとに計量的手法により図書館関係者559名を採録した。(略)
記載内容の順序は,(職)職業 (研)専攻・活動分野 (興)最近興味をもっているテーマ (生)生年月日(出生地) (学)最終学歴 (勤)勤務先,肩書等 (賞)受賞等 (団)所属団体 (歴)職歴 (住)住所 〓電話 本名 旧姓 筆名 とした。
記載内容については,ご本人への直接の問合わせによった。回答を頂[ママ]いた場合は,人名の読みのあとに*を伏し(略)

もう20年も前のものだけど,わちきは図書館言説史に興味があるんで,むしろありがたいのだ。
それにぜんぜん知らない名前も結構ある… こーゆー未知の言説者の言説に,妙に重要なものがあったりするからねぇ。それに知ってる人でも,当時,そんなことに興味あったのかぁと意外なものも多い。
たとえば「(研)社会保障法」という不思議な図書館員は(興)として「図書館関係法令の体系化」というものを挙げているけど,これぞまさに館界がこぞってネグってきたものじゃないすか。図書館法ってゆーと,『図書館法』を祖述してことたれりとしてきたからなぁ。実務じゃ全然意味ないよそんなもの。そーゆー意味じゃあただの公共図書館法にすぎないあの単独法のタイトルが『図書館法』ってのは罪作りだった。最初の法案草稿では「公共」ってついてたのに…
結局「体系化」は1992年の武田英二氏のものを待たねばならなかったし,それも法令集が出たというだけで,コンメンタールじゃないから,法学シロトの図書館員にゃわかりませんがな。
あ,そだ掘り出しの話を。

憲法大臣の書物エッセイを

開場から20分ぐらいで開場はオヤジッチで満杯に
でも『専門家事典』は抱えこめたんで,おもしろがっていちばんオヤジッチが群がっているところに行ってみました。
んー,たしかに黒っぽいかも。昭和10〜20年代の文学関係の本がたくさんある… それにものすごく安い… 安すぎるよ「あきつ(古書店名)」さん
わちきの憶測では,開場が早かったのは「あきつ」さんとこが古書展に参加してるからだと見た。だってマニヤのオヤジッチが文字通り殺到するんだもの。開場時刻まえに開けちまえば,たしかに少しは緩和されっから。
文学はじつはわちきの探してる書誌学,書物誌の周辺領域なんで一応ね。
んと,あれ,ないなー,ない。これは今回はだめかも… と思ってとなりでうずくまってるおじさんを見たら…
なんか台の下から4冊ほど手にとってみています。
あれっ('0'*) そのいちばん右の金森徳次郎の本じゃないの!それ,ほしい
と思っていたら,なんと,その人,その本だけを選んじゃったじゃないの ガ━━(゜Д゜;)━━ン!
や,やられた〜
へろへろ〜
ショックを隠しきれずに,それでもと気を取り直して本をあさるだす〜
すると…
なんと! となりの台の下に,そっくりな装丁の本があるじゃないですか!!!
すかさず抱え込みっ!
書物と人間 / 金森徳次郎. -- 慶友社, 1951 帯 200円
だから安すぎるんですって「あきつ」さん(^-^*) ほんと心臓に悪いよ。
にしても,さっきのおじさんも200円で買ったんだろうなー うーん,残念…
ん? まてよ…
あの人,図書館マニアにみえなかった… むしろ文学系っぽいよ…
してみると…
中身を見たら放り出すかも(^-^)/
そだ、そだ、きっとそーだよ
あのおじさん、どこ行った〜?
あっ,いたいた
と,見ると
ガ━━(゜Д゜;)━━ン!
もう,持ってないじゃん!!!
やっぱ放りだしてたよ…
どこどこ〜
と見ると,目の前の平台に投げ出してあるじゃないの!!!
ゲットーォ!!!!!!
書物の眼 / 金森徳次郎. -- 慶友社, 1953
思ったより図書館関係の記述が多いよ〜 こりは…
仮性図書館本に認定!