書物蔵

古本オモシロガリズム

中井正一

或る店でまた『中井正一のメディア論』を立ち読み。やっぱりわからん。なんか,mediaという英米語と,mittelなるドイツ語のビミョーな違いがわからんと,本全体がわからないなりよ(って,ほんとに違うのか?)。定価8千円なり〜 図書館本の奇書になるか?!
ところで,林健太郎の『昭和史と私』に,ツェッペリン伯号の来日の条があり,そこに
「それに二人の日本人の新聞記者が乗っていた(その一人が毎日新聞の円地与志松氏で,この人はまもなく,東大教授で有名な国文学者上田万年の令嬢で当時新進女流作家として聞こえていた上田文子氏と結婚した)」
とある。エンチ・ヨシマツとナカイ・マサカズ,むふー,こういうことは歴史系の文献じゃないとわからんだす〜 ナカイはまだなにかっつーと(上述のごとく)ひっぱりだされるけど,エンチは戦前,結構な有名人だったのね。