書物蔵

古本オモシロガリズム

めずらしくテレビねた

かぴぱら堂さんブログで知ったんだけど,今日の午後8時から,テレビ番組「ビフォアアフター」で

次回放送のみどころ 2006/01/29 19:58 放送予定
4000冊以上もの本が家を埋め尽くす「本に埋もれた家」を劇的に大改造!
4000冊以上もの本の山が家を埋め尽くす!廊下やトイレ、屋外にまで本があふれ、家族の生活を圧迫!難問山積みの通称「本に埋もれた家」を劇的に大改造!なるか、奇跡の収納と快適空間!

なんてのがやるんだって。要チェックじゃ。

高円寺の会館

行ってみた。朝だったので初日じゃないのに結構,人がいた。
マターリと廻るも…
やっぱりぜんぜんないのー。友人の言っていたとおりじゃ。しょうがないのでセドリ用のマンガをかかえる。3冊で400円。
ややっ! めずらかなる図書館本ハッケーン
と思ったら,なんと持っている
東京帝国大学附属図書館利用者案内. -- 〔東京帝国大学附属図書館〕, 〔1928〕
45p.
このまえ,連合目録でとんぼ書林さんから1500円ぐらいで買ったもの。これの,表紙に昭和14年って入ってたやつがほうりだされていたのだ!
でも1800円だったから買わず。けどめずらしいなぁ。
今日はめずらしく,友人Aのあとで,絶対に図書館本はないだろーと思ってたから,びっくり。

西荻で貸本小説の本

高円寺の会館から西荻へ。ひととおりまわるも,いつもは相性のいい音羽館で拾えず。意外や「猫の手書房」で拾える。
貸本小説 / 末永昭二. -- アスペクト, 2001.9
1000円ね。これ,貸本小説に純文学的滋味を探る本かと思って敬遠していたんだけど,あにはからんやトンデモ本研究だったのですね。こりゃー新刊で買うべきだった。
貸本小説の破綻してる筋をそのまま紹介してくれている。まだちょっとしか読んでないけど,ゲハゲハ笑いますた。
貸本屋についての記事もあり,近代日本の lending library(貸本屋)に興味がありありのわちきとしては,大当たり。
このまえ浅草松屋のデパート展で,貸本マンガの立ち読みしたんだけど,それがもう。ご都合主義的で,なおかつ破綻しまくりの話で,ゲハゲハ笑いますた。
隻腕の転校生が女の子と仲良くなって,「ぼくの本当の姿をしったら君は…」などと思わせぶりな伏線。
で,いきなり実験室から出火。女の子はなぜだか(ほんと,説明がないんよ)実験室で気を失っており,それを救った彼は(これまたなぜだか)火にまかれて死んで,はい,おしまい。
伏線もなにもあったもんじゃない(ってページの都合なのね)(・∀・)すばらすぃー
このまえ唐沢先生の「B級文化入門」をよんで,ゲハゲハ笑ったけど,まさしくB級の極みですなぁ。貸本マンガに貸本小説。いまでいう2時間ドラマのようなもの。

貸本屋に教養書・実用本はあったのか?

それはともかく,貸本屋について,まだ(おそらく)誰も発したことのない問いを。

ノンフィクション,実学,実務本ってどれぐらいあったのか?

これが,貸本屋についてわちきが知りたいことなのだ。
いま,マンガ喫茶にも,実は(ほんとうに)最低限のノンフィクション系の紙資料ってのがある。それは,新聞(たいてい1紙),週刊誌(何種類か),女性誌(さすがに「暮らしの手帖」はないよ)など。
Library も,lending library も,庶民の読書装置であったことには変わりなく,娯楽本が主体であった貸本屋で,教養・実務の知識がどれぐらい供給されていたのかどうか,ってのが知りたいのであった…
大惣よろしく,貸本屋の所蔵目録があれば,分析できるんだろうけど… 聞いたことないね。
たれか教えよや〜