書物蔵

古本オモシロガリズム

「近ごろ、出版業界を舞台にしたドラマや映画が、多いような気がする」

これ。

  • 円満字二郎「出版創業者たちの物語(上) 」『図書』2016年8月 第810号 25-29

円満字は、

近ごろ、出版業界を舞台にしたドラマや映画が、多いような気がする。

と、「重版出来!」「とと姉ちゃん」「ファースト・クラス」「舟を編む」を挙げ、さらに『路傍の石』を挙げる。
主人公愛川吾一は印刷業どまりかとみんな思っているが、実は単行本に収録されなかった続編があり、そこで吾一は印刷工から事務員へ、さらに経済雑誌社に転職し、雑誌社で独立する途をえらぶとか。
これで思いついたけど、出版史の書目に欠けているジャンルに、出版小説があったのでは。