書物蔵

古本オモシロガリズム

「自費出版」の用例

新聞から

朝日新聞 1908年7月26日 朝刊 5頁 東京 2段 記事
「不振会とは掬ちょう、春葉等が組織した文士の自費出版の団体で」

書籍から

やっぱり、グーグルブックスは偉大なり。あっさりと用例が見つかる。人文系の学問ジャンルでは、文学史言語学、一般史、およそ如何なるジャンルによらず、すべからく参照すべきならん。
もちろん、事前に日国を引いて、「自費」なる表現が江戸期にさかのぼることを確認してからぢゃが。
■「自費出版」の例
「又聞くところによれば重野安澤氏は自費にて大日本正史を出版するの計画あり」
早稲田文學 第一書房,1895 69 ページ 16 ページ?
「僅に自費を以て發行せざるべからざるの歌態に在りし」
社會 - 第 1 巻、第 1〜4 号1899
「若しも文士にして富裕ならば、或は自費にて出版」
文藝觀 - 長谷川誠也 - 1905 171 ページ
■「自己出版」
「誰か自己出版物をよ. ?多く賈らんとする考の無い者はないが、其の販路?張に伴ふ方法に重きを置かざるを如何せん。 」
図書月報 - 第 1 部 - viii ページ 弥吉光長 - 1916 -
■「委託出版」「自己出版」
「上述の自己出版及び委託出版は共に著作者の計算に於て爲さる、出版であるから、」
H?gaku rons? - 第 6 巻 - 24 ページ 1921