オタどんが、ヨコジュン先生が日本国初のSF作家である可能性を示唆しとる貫名しゅんいちといふ人に言及しとったのは昔のこと。
貫名駿一と野口復堂（貫名善四郎）
http://d.hatena.ne.jp/jyunku/20090720#p1
そんでわちきも調べてみたがすぐにはわからんかった。
ん？(･ω･。) 『世界蔵』とな：日本最初のSF『星世界旅行』を書いた貫名駿一
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090722/p1
ところが、わかっちゃったのである。
貫名駿一は、明治20年代に大阪府会議員だったようである。
『東雲新聞』M22.11.26の記事によると、大阪府会議員だった貫名俊一が、東雲新聞を訴えたとあるそうな。次の文献の注19にそうある。
[PDF] 明治20年新聞紙条例における正誤・弁駁の機能 / 有山輝雄
http://www.seijo.ac.jp/graduate/gslit/orig/journal/communication/pdf/scom-02-02.pdf
明治22年6月4日記事に対する大阪府会議員貫名駿一の弁駁要求を拒絶18)。貫名駿一は告訴。裁判の判決は次の通りである。
明治22年11月25日、大阪軽罪裁判所（民事）において判決。「東雲」編集人は無罪。貫名駿一も記事の趣旨が事実であることを認めており、「記載の事項に錯誤ありしにあらざれバ、之に応ぜざりしも新聞紙条例に違犯せしものにあらざるなり20)」。
18）告訴に至る経緯は、「東雲」明治22年6月19日、6月29日参照。
19）判決文は、「東雲」明治22年11月26日記事による。尚、第一審の経過は、「東雲」明治22年7月4日、11月15日、11月21日、11月26日の記事を参照。
有山先生の論文をみると、事例としてたまたま貫名が出てきているだけで、貫名の、日本SF史に燦然と輝く業績にはぜんぜん気づいてをらんやうである。
しばらくまへ、さくっと検索したときにはわからんかったが、このちょーしだと、そのうち、ぬきなの全貌がまもなくわかるね。
（全体に文意が通るように文章を一部たした；2014.11.18）
