書物蔵

古本オモシロガリズム

「合理的手段」から漏れるもの

現代の参照係(れふぁれんす・らいぶらりやん)ハ。システマッティックに目録やら書誌やらDBやらを使ひテ。それ等に漏れ、採録されざる情報・文献をば、「合理的手段がない」とて、打ち捨てて顧みぬ。
いやサ、それもまた組織人としてハ妥当なのだらうけれども…。
けれども、どのジャンルが「がふりてきしゅだん」漏れてしまふのか、概念的に把握しているか否かは月とすっぽんち、ぢゃ。

〈伝統的ツール〉

  • 【雑索】渡部昇一「天下無双の人間通--谷沢永一先生を偲んで」『Voice』(通号 401) [2011.5]
  • 【雑索】渡部昇一「追悼・谷沢永一先生」『Will』(77) [2011.5]
  • 【webOYA】潮匡人「Cross Line 論壇の虚妄を叩き続けた波乱の生涯 」『正論』2011年05月44−45 ※谷沢永一訃報
  • 【webOYA】 「墓碑銘 期待するから辛辣批評 人間通だった谷沢永一さん」『週刊新潮』2011年03月24日127

〈新興ツール〉

〈非合理的?ツール〉

  • 【伝聞】島地勝彦「グラマラスおやじの人生智 連載227 追悼 谷沢永一先生」『東京スポーツ』二〇一一年四月六日(五日發行)

かうしてみると、夕刊紙のたぐひがスッポリ抜けてしまふことがわかる。
さすがの大宅文庫も、夕刊紙の記事を採録するところまではいくまいテ。
てなことヲバつぶやくことができるのも、かやうなる事例にブチあたりたればコソ。そして、もち之ロン、「がふりてき」でない手段でなら見つかる文献情報をバ、しらしてくれるオン方がおらるればコソ。