書物蔵

古本オモシロガリズム

深夜のテレビでディズニーランドの震災対応を

深夜のテレビでディズニーランドの震災対応を見た。
バイト9割なのに、スタッフが基本を(=客を守る)を守りつつ、その基本目的のために極めて柔軟な(なりふりかまわぬ)対応をして、それがとてもよかったという紹介をテレビがしていた(。・_・。)ノ

おなじ学校でも逆さ

ネットで調べると、反対に妙に上品に震災対応をやって、悲劇を生んだ例というのがあるらしい。学校で裏山はすべって怪我するからと、お上品に橋を渡ろうとして生徒100人が津波にさらわれてしまった例があるという。全く逆の例もあって、異常を察知して裏山の竹やぶに小学生をトチゲキさせ(怪我はするが)、命をすくった学校もあったとか。

大きすぎる図書館で

知り合いの勤める大きすぎる図書館では、平時ですら実行不能なほど詳細な(秒単位で行動が規定されているといふ)マニュアルがあって、案の定、本番ではまるで機能しなかったといふ。こんなの役に立たんよ、ってことをいう人がおらんかったようで。みんな大マジメで機械みたいなよい子ちゃんですのー、って、そいつらが人を殺すんだヨo(`ω´*)o

一般論

大真面目な正職員ばかりの組織でも、そーゆーとこでは全然危機対応などできない。図書館業界では危機管理の専門家の中沢孝之氏がご自身の危機管理論の初期に、バイトは危機対応できないと主張して危機管理の必要性を直営護持論につなげようとしていたが、やはり、関係ないなあと思ったことであった。
これらを考えるに、基本は比較的、抽象的に決めておいて、なるべく現場にちかい単位で裁量権を与えるのがいいということがわかる。それはバイトだろうが正職員だろうが関係ない。
例えば図書館なら、利用者の人身>職員の人身>資料>施設としておいて、利用者の人身を守るためなら、なんでもアリにするとか。例えば孤立して凍えそうな利用者がいれば、図書を炊きつけにるするのはすばらしくいいことだが、大マジメな公務員だったらこういうだろうね。「返納して物品分類を変えるまで、閲覧以外にはつかえませんっ!!!」と(って、同様のことが平時でもある)。
また、まったく同じ条件でも、現場の指揮官が、マニュアル君だと全滅することもあるってことだぁね。
津波てんでんこ、ならぬ地震てんでんこぢゃ。

2011.5.15追記

なにやらディズニー+震災対策でさかんにアクセスがあるので、わかりやすいように少し書き換え。個別と一般論を分離した。