書物蔵

古本オモシロガリズム

99%がいまだに読めない日本の本

本朝において古代〜江戸期に出た本はおおよそ100万タイトルってか?

中野三敏先生が「古通」の自分の記事でオモシロいことを言っておられる。

「国書」に採録されているもの 約50万点
「実際は、私はその倍あると思っています」 100万点
そのうち活字の本 「1万点ないと思います」

んで、中野先生は現在、文学部の学者でもくずし字を読めなくなっている、つまり和本を読めなくなっていると嘆き、でも古典が大切だと和本を読んでない(読めない)学者もいふが、ぢゃあなんでそんなこと言へるのか(読んでいるのか)といふと、翻刻、つまり活字本で読んでいるのだと指摘。
結局、

前近代の99パーセントの本が読めないままであるということ。

といふのである。