画像は,稲村耕雄(いなむらやすお)さん
本は,以前ちょっと言及した『色いろは』(カッパブックス)昭和32年。300円で。
カバーの裏表紙側いっぱいを使って略歴が。
この本を持っているような古い図書館では捨ててしまっていた部分だねぇ(カバーを捨てる図書館は資料保存しているとはいえないねぇ)。
1908(明治41)生まれ。家業が浴衣問屋なので東京高工色染科に。その後,フランス政府招聘留学生としてコレージュ・ド・フランスとモンペリエ大学に(1938-40)。そして…
戦後,東京工大にかえり,「色」の研究にたちもどった。いまは理学博士(後略)
って,戦争中になにをやってたのかは全然かいてない(×o×)
でも,このブログの読者諸氏は知ってるよね,
直接戦力増強のために分類研究に邁進していたことを(o^ー')b
この書き方からすると,戦争中の研究は稲村さんにとって脇道ということにしてしまったんだろうねぇ。
もちろん,これは戦後の認識が反映されとるから気を付けねばいけないが,ちとさみしいのー。
わちきも,
図書館大戦争の敗戦後,本道の○○研究にたちもどった
なんて著者略歴に書いちゃおうかしら (・∀・)