書物蔵

古本オモシロガリズム

満鉄図書館本

神保町古書会館で図書館本をかう。わりと大きな本,5千円。同著者の中公文庫と協会本を足せばほぼ同じコンテンツになるだろうと予測はしつつ,安いので。
韃靼 / 衛藤利夫[他]. -- 衛藤利夫記念事業会, 1956
友人が「図書館本収集においては,満鉄と書誌学は鬼門だ」と。というのも,書誌学(本の本も含む)は戦前からの伝統ある趣味なんで,相場がきっちり(高くあるべきものはきっちり高く,という意味で)できあがっているし,満鉄のほうもミョーに人気。以前,満鉄大連図書館報「書香(しょか)」の何十号ぶんかをヤフオクで競ったことがあったけど,1万をとっぱした段階で降りちゃった。満鉄マニアが数人いるみたい。満鉄はポスコロ論で流行なんだろうけど,意外と鉄ちゃん(鉄道マニア)のインテリに人気なのかも。(相場をしってたら,ついていってたかも)
そういえば父方の祖父は満鉄の子会社につとめてたんだった。死んでからもうかなりたつなぁ。ちいさいころ大陸の話をよく聞かされたよ。白系ロシア人ちにホームステイした話とか,学校でたときはものすごい不況で,就職がなかなか決まらなかったとか。暴動対策かなにかで,社屋のまえに機関銃をすえつけたとかも(ほんとか?)。生前は満洲にも満鉄にも興味なかったからマジには聞かなかったけど。「ボクもいくからキミもいけ,シナにゃ四億の民がまつ」って言ってた。これは当時の歌詞らしい。シナとシオクが頭韻になってるのかな〜。シナがけっして蔑視語でないということも繰り返してた。