書物蔵

古本オモシロガリズム

高田止戈夫(しかお)を出すとは、さすが(゚∀゚ )アヒャ サトケン先生!

これも読んでるが。

論文の書きかた (現代社会学ライブラリー 18)

論文の書きかた (現代社会学ライブラリー 18)

社会学の連中は、データと資料の区別があいまいだからダメとか、データもちゃんと批判せにゃならんとか、まあ、史学からいはせりゃあ、あたりまへなことを書くのも忘れんのだけれど、その流れでこんなことを言い出す。

役場や警察の実用知識

役場や警察の実用知識:記録の制度的存在形態
 これも私の個人的経験だからずいぶんとかたよった例示だが、社会に流通しているハウツー書は、その実用性(著者傍点)ゆえに特定の課題や特定の分野にかんする知識のデータベースとして、さまざまなことを教えてくれる。

わちきがさきつるエントリで、出版史研究にゃ当時の出版警察語をつかへちゅーのと、おなじことをもちっと高級なコトバでいっとるねぇ(゜〜゜ )
んで、話は禁断の「壬申戸籍」の話に。「1960年代までの村落調査において近代最初の壬申戸籍を参照し」て、個々の家族の位置づけをみるというのはふつうだったが、それ以降、封印されてしまい、自分も壬申戸籍を使ったことはないとする。けれど、そういった戸籍調査のありようは、ある種の「実用書」でわかるといふ。そして

しかし『結婚調査の秘訣』[高田 1932]などどいう、昭和初年当時それなりに流布したていたらしい実用書は〜

と。

高田, 止戈夫 || タカタ, シカオ - キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

伊吹, 笛秋 || イブキ, テキシュウ こと、高田, 止戈夫 || タカタ, シカオ(゚∀゚ )アヒャ

わちきはすでにこの本、なんかの役にたつぢゃろ、とて拾ふてあるんよ(o^∇^o)ノ

私は、昭和十一年の暮から、日華事変が拡大して南京攻略にまで進展した昭和十三年まで、世間ではいちばん最初だと言はれる結婚相談所を、神田一ツ橋の教育会館で開設していたことがある。
高田 止才夫. 渋かろか知らねど--結婚よもやま話. 財政.. 17(8) 1952.08. 114〜117

文末に「(筆者は清和倶楽部理事)」とあるが、どんなクラブなんだろ(。´・ω・)?

  • 伊吹笛秋「清新なる實用記事=素人で出来る結婚調査」『婦人公論』18年6號 昭和8年6月
  • 高田止戈夫「渋かろか知らねど結婚よもやま話」『財政』(8) 昭和27年8月

いま人事興信録や大衆人事禄の古いのをちょっと見たが、出てこない(´・ω・`)

都市の解読力 - 14 ページ
https://books.google.co.jp/books?id=aqwoAQAAIAAJ
佐藤健二 - 1996 - ‎スニペット表示
結婚調査の秘訣』は、この間の事情をよく伝えている。心を集めた。帝国秘密探偵社の調査部長,高田止戈夫が一九三七(昭和一二)年に書いた『良縁読本誰にも出来るをいつそうむずかしくする要因ともなる。結婚にあたって事前に個人情報を入手する「方法」は、 ...

さすがサトケン先生(゚∀゚ )アヒャ 1996年にすでにお使いですの(σ・∀・)σ
わちきは、これから使ほうっと⌒Y⌒Y⌒ ヾ( ´∀`)ノ ♪♪♪
もちろん、調べものの歴史、参照・照会の歴史の材料とするのぢゃm9( ・∀・) ドーン!

追記

けどサトケン先生のこの本、中級上級者にはすげーオモシロい本だけど、論文を書くことについてのエッセイで、論文の書き方ぢゃないから、初心者がこれ読んで書けるようにはならないと思う(σ^〜^)