書物蔵

古本オモシロガリズム

灰色文献探偵団(1987.1-1995?)について

灰色文献探偵団が専門図書館協議会(専図協;せんときょう)内に出来たのは、1987年1月だったといふ。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002827510
Gray literatureの翻訳語灰色文献」(中国語でも同じ漢語、Su Chen, Shi Deng : 2006)を使っており、この概念ないし訳語が日本で広まる機能を果たしたことぢゃった。
いま、ググブックると、1995年あたりまでは活動しとったやう。
彼らの偉いところは、民間からの発想で、秘密(黒)でないもんは明らか(白)にすりゃあ、いいぢゃんといふのがスタンダードだったこと。
ただ、「灰色文献」なる外来概念(それはそも米国図書館界の用語ならん)を日本の出版史に遡及的にあてはめようとしなかったことは、わちきに物足りないところである。
フツーに昭和30年代ごろまでの印刷物に刷り込まれた「以印刷代謄写」が、日本の伝統的灰色文献を示すサインだったことはお気づきにならなかったやうである(。・_・。)ノ