書物蔵

古本オモシロガリズム

ここ二、三日、「秋山正美」での検索がかまびすしいが

標記のとほりなれバ、

すは、たうとう秋山正美が再評価さるる時代が到来したか!(゚∀゚ )アヒャ 

と、嬉しくなりテ調べてみたらバ同姓同名の犯罪者が捕まっただけなのね(=゚ω゚=)
わちきは秋山さんについて二、三度エントリをあげたことがある。
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20110126/p3
ってか失礼な!
ホンモノの秋山正美さんは「オナニーの正しいやり方(原題)」といふ名著をこの日本で最初に表したインテリだぞよ!`・ω・´)o
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20110131/p1
いま、股旅堂さんの解説をここに引用せむ(`・ω・´)ゝ

  • ひとりぼっちの性生活 : 孤独を生きる日々のために / 秋山正美、第二書房、1965 
    科学的な見地から正しい自慰行為の方法を説明した画期的な書。伊藤文学は、同性を想って自慰行為をするという多くの読者からの感想の手紙を読み、日本の同性愛者が直面する問題に注目し、「薔薇族」創刊に思い至った。B6、全237P、初版、多少ヤケ(4,000円!)

ほへー(~o~) この本の反響から版元の第二書房(第一書房の後継を標榜したから第二)の伊藤文学(これ、名前だから(。・_・。)ノ)が男性同性愛雑誌の開発に向かうとは、戦後サブカル史にすっかり名前が残ったのだねぇ秋山さん。
その後も秋山さんは本を書きまくり、児童書コレクターにもなり、コレクション術の『古本術』なる本まで書いているオモシロまじめな方であり、晩年はあの唐沢俊一にも、追っかけられ、若いころはいやまぁあのその状態になったといふお方であ〜る!`・ω・´)oシャキーン
ん?(・ω・。)
これでもほめてんのよ(;´▽`A``
それハともかく、この本、全国の大学図書館にも県立図書館にもなく、わずかに国会にのみありとは、日本の図書館文化は貧困の一言ですのー(。・_・。)ノ
ネットぢゃあ酒井潔の『エロエロ草紙』が国会さんのデジデジで話題だけど、実は国会のウリはエロ本にありといふ皮肉は、日本の図書館文化の貧困の裏返しにすぎぬのではないかと思ふとる書物蔵ぢゃ。