書物蔵

古本オモシロガリズム

愛書家手帳など

雨がザアザア。窓から吹き込んできたのであわてて起きた。
朝飯を食って、おもむろに五反田へ向かう。浜離宮のとこを左に曲がり、浜園橋を右にまがってそのまま真っすぐ。まぼろしの門のあたりに出て左へ。そしてすぐ右にまがり魚藍坂下をすぎて左へ。明治学院をすぎてしばらくいくと五反田。
早く着いちゃってまだガレージが開いてない。しばらくまつと開いたので飛び込む。
んー、創刊号雑誌の山んなかから、1988年のBUCという出版広告だらけの雑誌を拾う。これは、ちとどうしようもないが、いっしょに拾った、愛書家くらぶ改題「本の虫」創刊号は拾いもの。挟み込み「愛書家くらぶ別信」1号もあってたいへんお得(^-^)
二階にあがると、なんとまあおめあての「月の輪書林古書目録11」特集創刊号雑誌があった。まぁこんな薄いのに1500円だからちと割高なのだけれど、あんまこれでないんだよなぁ。ってかこれで友人に借りていた当該号を返せるというもの。実は創刊号という名称や創刊号コレクションについて短文をものしたいと考えているのでこの古書目録は必須アイテムであったのぢゃ。
H島さんが(いつものように)おられた。おやや、段ボール箱ごと買ってるとはすごいっち(^-^;)
それから元の道を途中まで戻るが、六本木のほうへ行き右へまがってそして左。日比谷公園脇を北上してひたすら神保町をめざす。
やた。1時間おくれでとびこめた。
やっぱしあきつさんとこでいくつかひろう。
「扶桑書房古書目録」6号と7号。いやあ文学趣味でなく、雑誌研究の資料になるかと。ん?(・ω・。)「レツェンゾ」のそろいが出ているね。ほしいなぁ。。。大方、曽根先生んとこにでも納まったものか。そういえば、先週、「サンパン」にのった曽根先生のレツェンゾ論を入手できたのだった。しかしこの扶桑さんの目録、年代はいつ頃だろう? なんとなく1980年前後のような雰囲気だが。調べればわかるかしら。
「幕末明治文献目録」(名雲書店、平成6)も拾う。これは図版ばかりだが明治本って眺めてるだけで楽しいので(^-^*)
と、今度はヌートリアさんが出現し、「書物蔵さん、この前の総会屋のエントリ、書きかけのまま書かないんですか」と言われる。
意外にもあの記事、待望する筋があるとは、びっくり。まぁ、戦前の総会屋史って調べたものが一つもないんだけどね。
話ながら棚をながしていると「日本新聞年鑑」昭和3年を2000円でやはりあきつさんで。まぁこの年間、復刻があることはあるが、やはり原本で読むほうが面白い。
とこっちでもH島さんがいたのでごあいさつ。
「君、最近、新聞づいとるネ、図書館から新聞とはどーゆーことかね?」
「いえ、どっちもメディアでありますし」
って通じたかしら(^-^;)アセアセ
さらに流すと「愛書家手帳」大揃いが8500円で夏目好書堂さん。安いかと思い拾う。
書物から見た明治の文藝 / 岡野他家夫著. -- 東洋堂, 1942に書物雑誌の歴史が出ていてびっくり。初出は昭和16年東京堂月報とある。
意外と拾えた古書展であった。