書物蔵

古本オモシロガリズム

森さんの比較書誌学

けふも古本市
森さんに会ったので、比較書誌学の話をしてもらふ。
内藤湖南からはじまって、さまざまな支那目録学の国内言説をば経巡りテ、また湖南にもどってくるという面白き話。
友人はさかんに書くべきといってをったが、わちきは十分に聞いただけで面白かったのであった。

又解題法を詳しく論じた。目録の編纂は、分類さへ明瞭にすれば、解題の必要はない。

という湖南の一文から、谷沢永一をはじめたてまつりて、延々と歴代支那学者の目録学論をへめぐるという話。
おもしろくって、ためになる。
いや実際、現在日本の、図書館界全体の主題標目の駄目駄目ぶりとか、日本の参考図書の、解題の駄目っぷりとかに直結する話を、宋代の目録学から論理的に関連付けられるというのも、おもしろくおそろしいことですよ(・∀・`;)
でも、ほんたうは、書いてほしいのだよなぁ…
友人がユーストリーム向きといってをったが、まさしく。
しかし、

内藤湖南の鄭樵理解:なぜ残り全員の日本人支那目録学論者が気づかぬのか!
森さんの比較書誌学講話 第一回

とかやっても、見に来るひとはやはり5人を超えぬであらう(σ^〜^)