書物蔵

古本オモシロガリズム

無料になる中国の図書館 島崎英威 出版ニュース (2011.6下旬) p.23

著者はしばらく前、人民日報ネットで「広東省の図書館が無料開放」という記事を見ておどろいたのだという。社会主義国は社会インフラがタダだと思い込んでいたから。「しかし良く考えてみれば、(略) 〔ありとあらゆる社会インフラに〕「金」と「顔」がものをいう中国では当然のことであった」と思いなおす。「その中国がいよいよ公共図書館・美術館を無料にする画期的政策を2012年までに実現すると発表した」そうな。

「ある北京人にこの話をしたら、盛んに首をかしげていた。彼曰く、無料になったら「住民がただの水を使いに来る! トイレットペーパーを持ち去る! トイレのみ利用しにくる!寝に来る!」など図書利用者以外の人々が大勢来るから有料が良いとのことだった。

著者は「法令に基づいて図書館を大事に育てて欲しい」としているが、もちろん、直前にカネとカオとしているので自家撞着の気がある。
日図研が大陸と仲良くするのはいいのだが、カネとコネ、おそらく、課金の有無(かきかけ