書物蔵

古本オモシロガリズム

これはめづらし。取り締まられる側から見た差押現場

このまへ、とんぼ書林さんが出していた『本の周辺』ほぼ揃いを落手したのだが。
ポツリポツリと、近代日本書誌学(出版史)上とっても重要な記事がある。

  • 稲村徹元「小説「浄め塩」(斎藤未鳴・大正五年)について」『本の周辺』(8) p.55- (1977.3)

上記は、つぎの本が発禁で差押えられた際のドキュメンタリー的短編小説という。

  • 明治文芸側面鈔. -- 樹海社, 1916 【KH6-98】

で、さらにつぎのものが関連文献とぞ。
長尾桃郎(ももろう)「筆禍園散策 (5),(6)」『本』(7),(8) (1964.?) ※上記発禁本についての考証