書物蔵

古本オモシロガリズム

市立深川図書館へ

(ほんとは13日のエントリなれど、誰も見んので、ここにUPするなり)
かへろうとすると友人が、これから深川図書館へ行くという。どうやら創立100年の展示があるやう。図録もあるよし。
ようつべにも動画あり

なれば、とて深川図書館へうちそろいて行く。展示は意外にも図版たくさんでオモシロであった(上記動画参照)。まぁ順路はチトむちゃくちゃであったが(´∀` )
ほとんどの典拠はわちきも把握済みのものであったが、ひとつだけ深川公園の一般配置図が造園系の史料から引っ張ってきてあったのは初見であった。なるへそ。
いやさ、実は二、三年まえ金沢文圃閣から深川図書館の年表を買い込んだのをきっかけにこの図書館について駄文を書こうかと準備したこともあったのぢゃ。1990年ごろ清水正三さんあたりが館史を書く準備をいろいろしていたらしく、その詳細年表を買ったのだった。しかしほかにも冊子が2冊も出たのに結局でなかったのはなぜなのでせう? そしてそのまま震災復興の建物はとりこわされてしまっておったのであった(* ゚ -゚)


図録も買い込む。1000円なり。図版たくさんで立派なもの。ただなぁ奥泉和久先生の四ページにわたる文章は蛇足と思った。開架が取りやめになったのが戦争の影響だなんて、事実と反するのっぺりした進歩史観だし。むりやり指定管理反対の話につなげておるし。政治運動家でなく史家ならば、なぜむざむざと23区が指定管理になってしまったか検証するのが先と思うが。ん?(・ω・。) 図録には図問研が協力したとあるから、それでいーのかぁ(・∀・)
上記画像は初代の深川図書館(わちきのコレクションから)。図録の写真(動画の22〜27秒目にでてくるやつ)は『東京市深川図書館一覧』の口絵写真を2003年に郷土写真集に起こしたものをさらに転載しているので(図録では)モアレがおきとる(-∀-;)
さやうなことのおきぬのがコロタイプ印刷の威力ぢゃ(  ̄▽ ̄)

コロタイプのアリガタイところはかなりの拡大にも耐えうるような微細な表現になってをるところで、たとえばこの図書館の看板で、東京が「東亰」になってをるところなんかまでわかるのぢゃ(・∀・)/