書物蔵

古本オモシロガリズム

1年前のトーク・セッションについて

実は本家の『ず・ぼん』の記事を楽しみに待っとったんだけど、なぜだか記事にならず( ・ o ・ ;) 実際、ポット出版のスタッフブログでは、おもしろいから原稿になるのが楽しみと書かれてたのに…
結局さしかえ記事に →http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20080923/p1
新たなゴシップのよかーん(σ・∀・)σ
ということで、記事にならんよーなので、いま出てきたメモから皆におしへてまうですよ(・∀・)

以下、当時のメモから

昨日、ジュンク堂に行ってきたけど、思ったよりもりあがらず(´・ω・`)
司会役の沢辺キン(ポット社長)が柳氏から話をひきだそうとしていて。前宣伝と異なり、じつは沢辺×柳の図式ではなく沢辺さんはあくまで司会だったとうこと。
まあ、それはいいんだけど、つっこみ(批判)役の人(堀渡:ほり・わたる;国分寺市立光図書館長)があまりに…。途中からだまっちゃったし。。。ちなみに批判役は、実直まじめコーム員を絵に描いたような。いっぽうで柳氏はなんだかふわわーとしてる感じ。そう、タレントの石田純一に雰囲気が似ている。

参加者

出席者の構成について最初に挙手で。
 図書館関係者 30名以上
 利用者    10名ほど
 出版関係者   5名ほど
 学生・学者   0名
後ろから撮影して、発言等もあわせ、雑誌に載せるということだったのだけど…。

議論

話としては次のような感じ。
【柳】・日野市も、じつは浦安市も、郊外型のモデル。千代田は都会型。首都圏か、せいぜい指定都市ぐらいにしか使えないモデル。
・新規の客(=ビジネスパーソン)に来てもらったということがまず大事。その人たちにナニをしてもらうかはこれから開発。
・館界のビジネス支援はうまくいかないのではないか。
・レファレンスは、コア・プロダクトとしては正しいが、プロダクト・デザインがまちがっていた。レファレンスを使わない利用者がバカなんじゃなくて、使われないような製品を生産してきた司書のほうがバカ。
・図書館の自由は指定管理者でも守れる。実際、それをきちんと理事者たる教育委員会で話し、館独自のステートメントにしたのは千代田ぐらいでは。ほとんどの館では、ただJLAのポスターを貼っているだけではないか。
【堀】書架の配置とか予算の金額とか個別具体的な話をしたい。それを出してくれないのはいかがか。
【柳】・個別具体の話と事業コンセプトの話は分けて考えないといけない。
・千代田がいかんというなら、堀さん。あなたが(郊外型で?)新しいものを出すなりなんなりなさるがよい。
【会場から】本当に指定管理者で展望がひらけるのか?
【柳】直営で展望がひらけてきたのか? というのが答え。べつに全国ぜんぶが指定になるべきとも思っていない。
【会場から】千代田図書館は法令違反している!(ということを延々と)
【沢辺】ほんとうにそうなら、訴訟をおこしてください。いや起こすべきです。

感想

えっ?これだけなの? と思うでしょ。うーん、論点としてはこんなとこだったんだよなぁ(*゜-゜)
会場から質問と称して関連のないことを延々と述べる人がいたりしたということもあるけれど、とにかく堀さんが途中からだまっちゃったのは問題ですた。攻め手が攻めなけりゃあバトルになりません。

自由自由というけれど

特に批判の中心に考えていたらしい「図書館の自由」問題で、完璧に返り討ちになったのはイタかった。
JLAや草の根館員さんたちは大事だ大事だというけれど、いうわりには全然理事者に説明してない。ペラリとポスターを貼ってあるだけのことがほとんどだ。その点、千代田はミッション・ステートメントにまで知的自由を取り込んでいるし、どうやら議会や委員会に説明し、理解を得たらしい。知的自由は役人なら守れて私人では守れないというのは原理的にウソだし、とりわけきちんと組織目標にするという点で、凡百の公立公営図書館よりもずっと千代田はよい、ということが明らかに。

製品(reference service)のデザイン論

ほかにも、「レファレンスを使わない利用者がバカなんじゃなくて、使われないような製品を生産してきた司書のほうがバカ」というのは120パーセント同意! そして、言いたいのはバカでなかったのが志智嘉九郎だ! ということ。実は復刻されなかったほうのレファ教則本で、数ページにわたり志智はreference serviceの名称論を展開している。これが実は重要なのだなぁ(*゜-゜)
この人は志智が50年前に言ってたことと同じことを言っているなぁと思いつつ聞いたことですよ。