書物蔵

古本オモシロガリズム

高円寺で「朝読(あさどく)」

高円寺につくと、「大均一祭」なる古書展で、めずらしくかばん持ち込み可であった。いろいろ探すが、あまり拾えず。ただ、おもしろいことはおもしろい。古い『出版研究』(4)を100円で。あと1冊せどる。
帰りがけ、再度、土間のところをあさるとこんなものが。
朝の読書が奇跡を生んだ / 船橋学園読書教育研究会. -- 高分研, 1993.12
なんとまあ、流行り(といっても定着しちゃったか)の「朝読(あさどく)」についての最初の単行本じゃないの。100円ならば、まあいいか。
途中で友人Aが出現し、またもやびっくりするような本を100円で拾っていた(・o・;)
図書情報技術 / 金沢工業大学ライブラリーセンターサブジェクト・ライブラリアン. -- 金沢工業大学出版局, 1984.4
参考までに記すと、1980年前後、金工大(きんこーだい)は、その当時の技術水準、その当時の社会情勢のもとで、めくるめくもすばらしき大学図書館運営をしていたらしいのである。ところが「裏日本」だったせいかどうかはわからんが、いまひとつ全国規模で有名でない。実はこの「図書情報技術」という、今となってはなんとも座りのわるい漢語表現に、1980年の大学図書館経営の最先端をみることができるのだ。これはむかしから欲しかったのが、たしか二千一、二年ごろだったか、金沢文圃閣さんとこにはじめて迷い込んだときに、千数百円ぐらいで買ったんだったが。(参照
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050418/p1
早川さんあたりでは5000円つけてるもの。なんとも友人の目のよさったらない。あと一冊、これも実は図書館史的に極めて重要な「住民図書館」の館史を拾っていた(・o・;)