書物蔵

古本オモシロガリズム

上野の図書館 開館式でハプニング?!

いやいや,けっして数年前とかの話じゃなくてちょうど100年まえの話(・∀・) けっして数年前の話じゃありません。いや決して。数年でなく100年も前の話ですぞよ。
昨日とどいたお宝本『新聞集成・図書館』を,なにげに開いたら「帝国図書館開館式」の記事が(p.290)
お偉いさん呼んで恙なくツマランもんだろーと思ったら。

帝国図書館開館式  来る廿日挙行さる帝国図書館開館式次第は左の如し
一,開館式辞   帝国図書館
一,建築報告  文部省建築課長
一,祝辞     文部大臣
一,来賓演説 三宅雄二郎,末松兼澄,樺山資紀
一,貴重及稀覯の図書展覧
一,式後別間に於て茶果を呈す
(日本 M39.3.15)

ヲイヲイ,皇族が来とらんじゃない乎。当局は庶民同様,図書館のことなんてドーデモいいと思っとるね。皇族が呼ばれんのがその証拠ぢゃ!

というのはわちきでなく当時の記者子の弁(『電報新聞』M39.3.22)まーたしかにわちきも皇族の臨席の有無で世間に大切にされとるか粗略にされとるかのメルクマールにするけどね。
もちろん,わちきの御大切じゃなくて世間様(当局&民衆)の御大切ですから。
〜〜〜
たしかに式は粛々とはじまったのだった…

式場は第三層の普通閲覧室に設けられ,午後一時半を以て一同入場したり,先づ田中館長は式辞を朗読し(云々)(以下,『日本』M39.3.21による)

ところが…
(つづく)