書物蔵

古本オモシロガリズム

おばあちゃん

実は今回の出張は,祖母のお見舞いでもあったのだ。
見舞いというか,永の別れというか。
もう94歳だからねぇ。
あんなにかくしゃくとしてたのに。
久しぶりに会うと…
かなり弱ってた,てか,こっちのことがわからないみたい…(´・ω・`)
それでも悪の孫たるわちきは,いろいろと老人受けする話を話しかけますたわいo(^-^)o
それには(わちきの趣味でもある)昔話がいちばんじゃ(・∀・)/
女学校の話でおばーちゃんは復活!
門番が持ち物検査した話とか。
併設されてた女子師範のオルガン室の話とか。PC教育よろしく1台ごとにひと部屋でたくさんの部屋。
わちきの聞きたい満洲時代の話に誘導す(まったく悪だねぇ)
おじーちゃんの仕事で,新京,大連,奉天,営口など転々とした話。最後は嫩江(ねいこうorノンジャン)
日露戦争の戦跡めぐりがちーとも嬉しくなかった話。
「日本人は,いばってた!」とも。これはいささか非難している口調だった。
でも満洲時代の話はしたくないみたい(これは倒れる前から,そう)。
おばーちゃんは,むかしから通常の会話に中国語を話にまぜる。テンハオ(たいへんよろしい)とかミンパイラ(わかりました)とか。
どうやら日常で使ってたかららしい。
おじーちゃんがハルピン学院出だったからか,日本人街に住まず,満人(満人なんて実は当時からいなかった,ほんとは漢族だ,とおじーちゃんは言っていた)たちと一緒に住んで。
人間,ぼけると本性がでてくる。
わちきは思ったんよ。インテリで(村で最初に公立の女学校に行ったという)なかなか他人に弱みをみせんかったおばーちゃんが,最後にいい人になっていく。
なかなかインテリ女も大変なりね。ぼけねば素直になれんなり。
ぼけて,実はとっても善意の人だったとわかるというのも困ったことなり。
元気だったころは戦前の話,満洲の話はせんかった。
なぜだろーね。
てか,それもわかる気がする。
最後,ソ連軍の侵攻があった時は北満のノンジャンにいた。でも奇跡的に最後の列車で*1チチハルまで南下できたから助かったんだった。
あまり見たくないものをたくさん見たんでせう。

絵は

唐沢なをきのキャラのソフビ。友人の購入せるもの。炎天下のお台場こみけっと会場で写す。
記事ネタにミスマッチでいいでせう(・∀・)

*1:またそのうちに話すね