書物蔵

古本オモシロガリズム

名称典拠(name authority)のハナシ

朝刊をみてのけぞった。
大朝日さまが著者名典拠(名称典拠とも)のハナシを文化欄に。
「結構います同姓同名」『朝日新聞』2006.7.25
ようするに、言説空間(ネット含む)のなかで(漢字表記上)同姓同名の異人がいて混乱するというもの。
いやさ、だから言説空間が紙に限られてた時代には、国立図書館が名称典拠をつくってたじゃないの。
猫猫先生みたいに

OPAC(国会図書舘の蔵書検索システム)マニア」を自認

する人もいるんだって(×o×)びっくり。これは国内ではじめて名称典拠について言及された新聞記事ではありますまいか。
いや、これで世に隠れておった名称典拠のありがたみがいやましにましまする… などとノーテンキに言ってる場合じゃない。
国立図書館がその重要な役割を去年から放棄しちまったことは誰もさわがんね
(過去記事)館界スキャンダル 著者標目の生年がなくなる
まあ、ndlopacのなかでは、付記事項なしでも異人はべつに管理されるみたいだけど、それでいいからいいや、ということを考えている手合いがいるとすれば、それって端的にいって… デタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 国会圕の単館行動主義
やってることが、自分のとこだけよけりゃいいって民間企業並みのことを決めまくってるのに、反・ドクホウ運動するってのが自己矛盾。わちきだったらはずかしくってやらんね。
これは、ndlopacなるものが、national bibliographyのindexなのか、それとも、単にデッカイ圕の閲覧目録なのか、という重大な問題に直結しとる。これについてはまた今度。