書物蔵

古本オモシロガリズム

吉川英治の図書館小説

これはねー。
図書館小説なんよ。
ん,吉川英治って時代小説を書いたひとではでは? と思うでしょ。

金沢文庫はわが国で初めての本格的な図書館で蔵書も数万冊を誇りましたが,北条氏が滅んだ後は散逸をまぬかれません。
江戸時代になって老中・白川楽翁は学問好き,この文庫に古今和歌集の下の巻(山鳥の巻)があるはず,即刻差し出すようにとの厳命です。お文庫奉行はあわてました。少し前に古文書の整理をやった,その中にあったらしいのです。
それからが大騒動ですが,悪人を相手に最も活躍するのは十六になる環(たまき)という少女です。(カバー解説より)

ちゃんと図書館小説でしょ (・∀・) /
やまどり文庫・母恋鳥 / 吉川英治. -- 講談社, 1977.6. -- (吉川英治文庫 ; 153)
最終ページに,「やまどり文庫は“少女の友”に昭和十二年一月号から昭和十三年五月号まで連載」とある。
1937-1938年ってずいぶん前だねぇ。
ネットでこれが図書館小説だと知って探していたんだけど,意外とない。
オジサンが持ってたのは,『ひよどり草紙』だった… 文字列が似ていたんで(^-^;)
あとはね…