書物蔵

古本オモシロガリズム

奥村喜和男→人名情報の調べ方(非ネット系)

人物情報の調べ方人について調べたい,と思ったとき,まずわちきは3つのカテゴリのどれに当てはまるかを考える。

A 有名人  歴史上の有名人 今の人のうち,政治・経済・文化上の有名人
B半有名人 今の人で,有名になりかかった人(orなりたがってる人) 昔の人で有名になりたがった人
C 一般人  あなたやわたし 歴史の闇に消えていく運命

もちろん,調べたいとおもう人は,それはわちきにとって「知らない人」だから,この3類型のどれにあてはまるかは,その人名が出てきたときの文脈から,まずカンで判断するしかないけどね(あてずっぽうともいう)。
いちばん社会的・経済的ニーズがある「B半有名人」については,いちど論じたからここでは省略。
で奥山キワオは,重要官庁の次長までやった人間なんでAかBの部類だわさ,と考える。もちろん有名人にも,「有名な有名人」と「無名な有名人」があるんだけど(・∀・)
昨日やったように,ネットだけでも,わちきの開発した裏技をつかえば,A有名人でもB半有名人ていどの情報はわかる。
けど,まあせっかく有名人っぽいんで,マジメに紙資料で調べてみますた。
まずは…
『人物レファレンス事典』(日外アソシエーツ)ね。
有料オンライン版もあるみたいで,ネット上にもいろいろ説明文もあるが,簡単にいっちゃうと,

一般的な人名事典(各社)の「横断検索」ができる

というシロモノ。
日外エライといいたくなるが,まぁコンセプトは米国にあるものの焼き直し。でもやっぱり役に立つ。
この冊子はいろんなグループになって出たんで,ここで整理すると

初版(1983-1984刊)の 日本人(4冊) 西洋人(4冊) 東洋人(2冊)
増補(1999-2003刊)の 日本人(6冊) 外国人(14冊)

って感じのもの。たまーに端本が古書展にでたりするねー。
記載内容は生没年と,業績についてほんとの一言(「役人」とか)と,どの人名事典に載ってるかということぐらい。
で,奥村キワオしらべると,あっさり載ってた。それもいくつもの人名事典に載ってるから,有名なほうの有名人だったのだなぁ。
(制度的には)部下にあたる情報官・鈴木クラゾウはといえば…
載ってない(×o×) つまり普通の人名事典には載ってないってこと。
ということから,佐藤卓巳氏が歴史の薄暗がりから鈴木クラゾウをひっぱりだしてくるまでは,あんま有名な人ではなかった(つまり,ここでいうB半有名人)ということがわかる。
(かきかけ