書物蔵

古本オモシロガリズム

国勢調査の展示会

国立公文書館の特別展へ。
雨だったせいで,ほかのお客はほぼ皆無。ピラミッドの友さんが書いてたように,大阪府の住民は性質が「軽薄」と記載のある資料があり,笑う(ほかの府県もあり)。目録には,その一番オモシロイ部分は記述なし。こりは自己検閲したね担当者(^o^)
『統計』という雑誌がただで配られていたので,もらってパラパラと。(2005.10)「特集・統計と歴史」で,おもしろかったのは,

統計局長を銃殺刑にしたスターリン

という部分。
1936年の人口調査の報告書は,なぜか10ページしかなかった。というのも「統計学的に初歩的な重大な過ちを犯した」からと発表されたそうな(『プラウダ』1937.11.26に出たという)
その「初歩的で重大な過ち」というのは,スターリンの予想人口数を500万人下回っていたから。統計局長や幹部は強制収容の後,銃殺,ということが数十年後,判明。
で,1939年の人口調査は,きちんとスターリンの意に沿うものとなったので,担当していた次長さんは「社会主義英雄」の称号をうけ,その後,30年間にわたり統計局長となったそうな。めでたしめでたし。