書物蔵

古本オモシロガリズム

図書館史は図書館政治史

友人Bが,標記のフレーズに反応。図書館経済史とかはありえないの? というから,うん,まー財政史はありえるんじゃないか,と。
そのほんの断片が,いちど紹介した『国立国会図書館の源流と歩み:近代日本の図書館120年(1872-1992)(平成4年度企画展示会)』のパンフレットに統計表として載ってた。ここに載ってた統計表のミソは,政府予算中における国立図書館費の割合をみているとこ。
積み上げ式の,何年に何円とかいう表みせられたって,そっから意味をひっぱりだすのはむずかしい。けど,全政府予算のなかでの割合なら,その時々の政府が,結果としてどれだけ図書館を重視・軽視したかが一目瞭然。
まあ,でもこのパンフ自体が,どこにも収蔵されてないんですけどね。

12/11追記

このパンフ,日本の古本屋に千円ででてた。古本屋もつかうと研究ははかどるだす。