書物蔵

古本オモシロガリズム

 神田

さらにまた移動。神田の古書会館では,宮本百合子全集が200円で出てたから,まえにこのブログに書いた図書館関係のエッセイが載ってる巻を買う。
宮本百合子全集. 第17巻. -- 新日本出版社, 1981.3
べつに共産主義に敬意を表して買うわけではなくて,戦前のインテリ女性の読書体験を知りたいんだわさ(正確には,読書環境体験,読書空間体験)。
いま,全集が買い得」とは友人の弁。まったくそのとおりなり〜。全集はいま人気ないし,共産主義も人気ないから,人気ないの二乗で安くかえるだろーと予想してたんだけど,200円とは。本の厚さが5センチもあるんすけど…,いいのかな。
右だろうが左だろうが我が祖国っていう言を社会評論家がはいていたっけ。その伝でいえば,「右だろうが左だろうが図書館本」は買いますですよ〜(笑) 我は図書館趣味者なり〜
それから,最近お気に入りの古書モールへ。「ウブ荷満載」ってのがそこの標語らしいけど,けっこうイイ線いってるのだ(かけ声だおれになるかと思ってたんだけど)。
出版事典 / 編集:出版事典編集委員会(布川角左衛門 代表). -- 出版ニュース社, 1971  函・帯つき 3000円
これって帯あったのねー。まえ持ってた(笑)けど,ついてなかったよー。ということで買い直し本。パソコンの普及以前の世界ではあるけれど,書店や古書店図書館関係の用語も広くひろっていて,とってもいい辞書なのだ(と昔,恩師に教えられた)。各項目も,アタマのイイ人が書いた雰囲気。造本もしっかりしてる。