書物蔵

古本オモシロガリズム

ありそうでない本をゲット

これ,1994年に復刻が出てるけど,すこし大判に(四六判)になってたんで買わず.
戦後マンガ史ノート / 石子順造. -- 紀伊国屋書店, 1975. -- (紀伊国屋新書)
なんか大昔,漫画評論が読みたいなぁ,と思ったら,ほとんどなくて,呉智英の『現代漫画の全体像』を古本屋で探して読んだ.呉智英が褒めてた気がするので探してたんだよ.
もうかれこれ10年さがしてたけど,現物を見たのは初めて.即買い(笑).みうつからないのも道理.というのも,これ,「紀伊国屋新書」なのに,装丁が紀伊国屋新書じゃないよ.
紀伊国屋新書古書店によくある.「文庫クセジュ」みたいにすこし横長の版型.装丁が独特で,緑あるいは赤の枠にビニールカバー.
それで,そーゆーのを探してたんだけど,この本は全然ちがう装丁.ただの紙表紙.これじゃぁみつかんないはずだ.
調べたら,166点ある新書のうち,最後の数冊みたい.土壇場で装丁変えたのね.
こーゆーことがあるから,書誌事項からだけじゃぁ古本はみつからないんだなぁ.
あと,これは買えなかったけど,古書価格の一覧表を抱えたおじいさんがいたよ.むむ,ほしい.
戦時中は統制経済だったから,古本の値段も統制されていたのは(業界では)有名な話.
けど,現物を見たから,今度から見つかりやすくなるね.