書物蔵

古本オモシロガリズム

1993年7月31日(土)の掘り出し本

図書館ハンドブック / 日本図書館協会. -- 日本図書館協会, 1952
この本,2冊もってるんだす。1冊は図書館除籍本。もう1冊は,ある古本屋で掘り出したもんなんだわさ。
函つき,蔵印あり,で3000円。某専門店では1万円してますね〜(笑)。
ラベルが残ってる。ひとつは,「BOOKS Sancha TEL(421)3875」。これは三軒茶屋(ほんとは三宿)の三茶書房ですね。
もうひとつはラベルの剥がし跡がある。斜めから光をあてて,よーく見ると…(分析書誌学の手法ね) んー「成明堂」かな。もとの字がエンボス(浮きだし印)状になってるから解るんだす。証拠能力たかいね活版印刷
蔵書印は,「暁三所蔵」と読める。ヨミは「ぎょうぞう」かな。NDL-OPAC(含.雑索)でいろいろ調べたけど,1950年代に間宮暁三ってひとがいる程度。もしかして不二雄さんの縁者???
全国図書館職員録. 昭和30年10月1日現在 / 日本図書館協会公共図書館部会. -- 日本図書館協会公共図書館部会, 1956 の人名索引の名前の部分を通覧すればわかるかも。この名簿はすごいよ。当時の日本の全図書館員の最終学校歴(学歴じゃないよ),年齢,住所までわかっちゃうなり。図書館員の壬申戸籍か…?(学校歴はむしろ隠すべきでないと思うが)
話をもどすと,函つきなのがミソね。こーゆー実用本ってのは,函はすてられちゃう。図書館本でしょ。大学図書館は函すてちゃいますから。おそらくもう函つきは残ってないでしょうね。
そして最後にわたし自身の書き入れ。「1993.7.31(土)文学堂¥3000」。シャーペンで書いてあるよ。もう10年くらいシャーペンって使ってない…
成明堂(場所不明)で昭和30年代に売られ,つぎに三茶(三宿?)で昭和4,50年代に売られ,文学堂で1993年夏に私が買ったというわけでんなー