書物蔵

古本オモシロガリズム

 書庫と森銑三

書物と江戸文化 / 森銑三. -- 大東出版社, 1941. -- (大東名著選 ; 第17) カバ 五百円 日月堂
もいい。日月堂(じつげつどう,にちげつでも可らしい)は青山にあるオシャレ系古書店。元やり手ビジネスマンの女性店主らしい。こんど行ってみたい。森銑三はそんなに本格的に読んでないんだけど,書物周辺はおさえておきたいんで。ところで,森銑三が帝國圖書館の library school 出身だって知らないのは(読書人では)図書館員だけじゃないか(怒)。
でも森は,にこにこ貸出作業したいからじゃ全然なく,帝國圖書館の書庫に這入りたかったからそこに入ったんだって書いてたから(その本手元にないんで記憶アイマイ),いまの図書館員が知らないのは,むしろ論理的に正しい現象ですね。怒ってすまんかった。
帝國圖書館の書庫には,むかし入ったことあります。昭和30年代に本は移転しちまったんで,カラだったけど。あと,山崎元ってヒトの,そこでの出納苦労話も聞いたことある(山崎元氏には著書あり)。
書庫に入りびたる…ってなんて素敵なコトバなんだろう。書庫は……イイよぉ〜。@ワンダーじゃないけど,まさしくワンダーランドだね。一国の言説空間が模型となって保存されているってイメージ。古本浴にもなるし(笑)。
もちろん,にこにこ貸出作業するのも大切なことですが……森銑三に貸出作業させますか?
いま天啓のごとく思い出したんだけど,「森銑三って何した人ですか」というわての問いに答えてくれたのは,(次に書く)古書の流れのはなしをしてくれた人。その時の会話も憶えてる。「逸聞とかあつめたんだよ」「逸聞ってゆうと,アネクドートのことですか?」「そうそう」。もう15年もまえになるかぁ〜。
貸出は「にこちゃん」にやってもらえばいいんです。「こまったちゃん」は書誌をやるべし。