書物蔵

古本オモシロガリズム

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

警視庁統計

コロナ禍の宣言下、ざっさくプラスなど契約DBがネット民に公開されたことだったが、その中に、府県別統計書のDBもあった。大変ありがたく拝読したのだが、これを見て感じたのは、東京府だけ抽象度が高くて実態がよくわからんなぁということ。ちょっと考えて…

本をみんなで楽しんだ明治大正の魚山村:『「本読み」の民俗誌』

近視眼的に考えると、本は個人で自由に勝手に黙って読むもの!と言ってはばからないむきもある。しかし、歴史的にはどうだったか。ラジオやテレビから類推すれば、本でさえそうでなかったことが想定され、それを実証するのが本書、ということになる。 民俗学…

地域資料の復権

次のものを読了す。 『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)第31号 特集「図書館からLibraryへ」責任編集:福島幸宏 中小レポート(1963)以来、やっちゃダメ、と言われつづけていた地域資料論を、むしろこれからやるべき、という提唱。 LRG誌はこの号か…

日清戦争当時、絵草紙屋は「街頭テレビ」みたい

日清戦争当時、絵草紙屋は「街頭テレビ」みたいな機能をはたしていた。 山下重民「戰時東京市中の實况」『風俗画報』(85)p2~5(1895-02) 去年以来、何処の絵草紙店に至るも、其店前には観客常に市を成せり。店頭掲くる所を見れは、皆是れ征清の新版画な…