書物蔵

古本オモシロガリズム

ほんとにちょっぴり富樫休軒:グーグルブックの検索結果からわかること

一輪草舎書屋(いちりんそうしゃ・しょおく)なる古本屋をやっていた休軒人こと富樫栄治。彼についてほんとにちょっぴりだけ、記述が見つかった。

  • 山田光「古陶心」『陶説』(485)p26〜28(1993-08)

 戦後何時の頃であったか定かな記憶がな/い。父の陋屋へ時々訪ねて来られた富樫休軒/氏は大阪で『方寸』という茶道や華道などの/小さな刊行物を出されていた。京都へ来れば/八木一艸先生(八木一夫氏御尊父)も訪ねら/れていた様だ。
ある日篆刻家でもあった同氏から、書に親しんでいた父が関防(かんぼう)として「古陶心」の印を頂いた事があり、(以下略)26 ページ /は改行

しかし今、グーグルブックの検索結果を見るに、版面における改行ごとに文を区切り、同じページ内で(おそらくアトランダムに)入れ替え、くっつけて表示していることがわかる。

26 ページ
... あった同氏から、書に親れていた様だ。八木一艸先生(八木一夫氏御尊父)も訪ねら
小さな刊行物を出されていた。京都へ来れば氏は大阪で『方寸』という茶道や華道など
のい。父の吶屋へ時々訪ねて来られた富樫休軒戦後何時の頃であったか定かな記憶
がな.

汎日本易学協会 という団体にも関係していたようだ。
http://souryuanzuisou.blog.fc2.com/blog-entry-30.html
いやサ、富樫休軒は、その趣味人としての活動もオモシロそうだけれど、古本屋史的には、もっと重要で。要するにだ、休軒は、

日本で最初に古本に関する通信を発行した人

といえるのぢゃ。
あたかもよし、