書物蔵

古本オモシロガリズム

うーん、発禁の集計に半年かかるかぁ…

たまたまこがいな記事を見つけたが。

内務省警保局では昨年中における出版物の発売禁止件数について調査集計中であったが最近これが完了を見た、これによれば新聞紙の禁止件数は五三九件、単行本二一五件、雑誌六五件、宣伝印刷物一、四五六件、で、〜
「出版物發禁激筯」『印刷雑誌』14(6)p.61(1931-06)

ここで重要なのは、件数ではなく、昭和のはじめ、図書課では前年の集計に半年かかっていたこと。日々のルーチンをしながらだと、けっこうかかるねぇ。
また、外部のメディアに発表もしていたということになる。もちろん印刷関係誌が、出版業界誌としても使えるという事例でもある。