書物蔵

古本オモシロガリズム

岩波百年史2

西多摩政治文化研究所のエントリにつぎのようなものがあり、

物語岩波書店百年史2 佐藤卓己

中島岳志岩波茂雄』とちがい、原理日本社と岩波書店の係わりのなかで河村幹雄と大塚英雄が登場する。岩波茂雄は大塚の結婚媒酌人まで務めていたのか。
全体的に「岩波神話」へ異議を申し立てるような論調。岩波を「国粋理論」で糾弾する右翼連中なんかより、岩波書店(茂雄)が国家権力、エリート層といかに近い存在なのか、強調されているのがよいと思った。
シゲオさんは昭和十年代に200万円ほどの財産があったらしい。現在の貨幣価値になおすなら三千倍?とすれば60億円か。儲かりまんな。
http://b.hatena.ne.jp/entry/nihon-bunka-center.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/2-1ee0.html

なるへそ、岩波をリベラル・ナショナリストに置きなおす中島岳志とはまたちがった視点があるのかと思った次第。まだ未読なり。