書物蔵

古本オモシロガリズム

某所に潜入

めづらしくレファについての講話があるといふので潜入してみたが。。。
がっかり(´・ω・`)
柳与志夫のサービス批判にもあったが、じつは「レファランス・サービス」なるニフォンゴ(まあ英語もだが)は、種々のサービスのごったにのメニュー名にすぎなくて、しかしてその内包は、といふのはよいのだけれど、せっかく最初に価値中立に言及しておきながら、トランザクション*1が増えれば増えるほどよいという無意識の前提に立ってたり、コスト論がまったくなかったり、サービス構造についての議論が抜け落ちてたのにがっかり。
また質疑応答で現場の連中に話させりゃあいいのに重役たちが率先していろいろ言い出して、あれぢゃあヒラが質問なんてできゃーでけしまへんがな(´・ω・`)

Rサービスの構造論、ないしコスト論について(20130202)

某先生があまり考えなしに、件数ゾーカゾーカいうので、構造論、コスト論がないと、Rサービスの存続にかかわると思ったもので。
ってか拙ブログ読者なら、かの橋下(元)府知事さんがたの、Rサービス批判を知ってをらう。http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090917/p1
最初に某某先生が、かならずしもRサービスたっとい論にたたないと宣言し、それは学問的、といふか方法論的価値中立だから戦術的に正しいと思ったケド、実はわちきは、悪の直営護持派であるので、Rサービス全体は、国民にとってなくてはならぬものと思ふて(つまり「Rサービス=たふとい」と思ふテ)をる。
いや、なくても個人的にはモハヤいーんだが*2。。。
トランザクションの増大のみに注目した立論は、金を出している連中(財政当局、首長、ひいては納税者)から、Rサービス全体の廃止ないし有料化、抑制といった政策を必然的に導きだすことになってしまふだらうよ(*´д`)ノ
某氏が兵站軽視は大日本帝国陸海軍の得意技だと言っていたが、これぢゃあそのまんまですがな(=゚ω゚=)
こんな話がある。

トランザクション1件いただきましたーァ

Rコレクション部屋に(利用者が用ゐる)機械が置いてあったさうな。で、その用ゐかたがペラリと貼ってあった。
そのペラリの中身が構造化されてをらぬもので、それを初見の人が見ても絶対、その機械を十全に使ふことはできぬやうな代物であつた(初見でみてワカラネバ意味がないのにね(σ^〜^)σ)。
だからかならず機械を使う人はカウンターなるR担当者に使い方をたづねることになるのであった。。。
すると、

はい! トランザクション1件いただきましたーーーァ!
まいど、ありがとうございます!!!

と統計にトランザクション1をつける。
さすがに見かねたもんが、ペラリを貼り替えた。
そしたら、その件についておどろくほど聞かれることがなくなった。
せっかくのトランザクションの注文が回避(抑止?)されることになった。
毎年々々、一定程度のトランザクション数をかせいでいた質問回答がなくなってしまった。。。
どー思ふ?
どーも、こーも、ないよね(-_ - ;
聞かなくても十全にわかる掲示物(掲示文)、たづねなくても自然に足を運べる判りやすい排架(一意に決まる定位置)、PC画面をのぞけば自然と選択できる各種のDBへのリンク。
これらが整えられた後でこそ、(それでもわからないユーザにヒトが対応する)トランザクション1件が重要となってくるのぢゃ。

好事家事件

また、コスト的に持続可能でないRサービスといへば、こんな話がある。
○○○○支援でミョーに熱心なひとがいた。
勤務時間外の残業しまくりで(だれがその超勤代を支払ったか知らんが)、たしかにその部門はいろいろでけた。数年ほど驀進した。
そのヤル気をどこから調達してたのか。個人への称賛といふ名誉欲なのか超勤代なのか単なる仕事アディクションなのかその全部なのか一部なのか、知らん。
けど困っちゃったのは後の連中。
へろへろになっちゃった。
ヤル気マンマン時代からみると、へろへろで縮退へ舵をきっとる連中は一見、後ろ向きでなまけものに見えちゃふ。
けど、そーぢゃ、ないよね。
すくなくともカネの点をいへば、超勤代をかけたぶん、アウトプットが増大したという形。カネがなかったら、どーすんの(=゚ω゚=)
それに、カネももちろん、それ以外の資源を調達してたから、後任がへろったんだろーけど。
他部署にたいするミョーな優越感なんかもヤル気マンマンの源泉の一部だったみたい。たとへば、○○○○ニーズ以外のものは「好事家」的ニーズとて、他部署攻撃をやっちゃった。まあ、さうでせうよ。
ただ、この世にいはれとる「研究」なるものハ、本質的に好事家的でしかないんだけどね。もし「好事」が税負担にそぐわないんなら、大学なんて廃止すればよい。
学問のなかでいちばん「役に立」ち、いちばん学問や研究から遠い「工学」(だって、原因や原理の探求より結果オーライをたっとぶなんて、そりゃあ学問から遠いわいな)は、そりゃー世の中に「必要」かもしらんが、そんなの大学がなくったって存続は可能。企業がいくらでも金出してくれるわいな。
わちきなんゾ、コーズカよばはりおほいに結構々々、ぐらいに思ふけど、ぎゃくに文系の研究とやらを(これまたミョーに)熱心にやりすぎる人にかぎって、さういはれると激怒すんのよ(=゚ω゚=)
といふことで、ヤル気まんまん氏のヤル気調達元にされた部門と○○○○支援部門が協力するには、この好事家事件の「葛藤余波」(個人がいなくなっても、個人が起こした葛藤の余波が構造として組織に残ってしまうこと)がなくなるまで無理なのではでは。
しーらないっとヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ

*1:サービス全体の看板名も、個々の処理(トランザクションhttp://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20080213/p1)も、「レファ」というのはマズいのだよなぁ。これこのやうに、ぢゃなかたあれあのやうに、処理件数の話をしとるのかサービス全体論をしてるのか、さっぱりわややになっちまうところがある。必ずや名を正さんか! と孔子さまもいふてをる。といふことで、レファレンス・サービス論をするときには、「レフアレンス」といふ多義的カタカナ語を使うのを禁止すべきだよ。すくなくとも学者が学的議論をする場においてハ。ここの案件処理には「質問回答」(question & answer)とか、「処理」「やりとり」(transaction)といった用語を用ゐ、サービス全体に言及するバヤイは、「このサービス」とか、「いわゆるレファレンスサービス」とかを意識的に用ゐるやうにしたらいかがか。

*2:なぜなら、わちき自身だけはRワークの秘奥義を会得したからぢゃ(σ^〜^)σ あゝ、なんと小乗的悦楽であることか。。。