書物蔵

古本オモシロガリズム

2005年に書いたこと

こんな論文を読んだ。
学部の卒論、最近はネット公開するやうになったのね(σ^〜^)σ

http://www.flet.keio.ac.jp/~ueda/sotsuron/09terada.pdf
英米独仏の納本制度の、これはめづらし納本拒否罰則がらみのまとめと、1970年、1980年、1990年、2000年、2005年の納本率計測。
すわ、わちきの知らんかった納本率調査があったかとアワテタが(^-^;) 読んでみたら、Niiの総目からサンプリングした1000件の所蔵をNDLのOPACで調べるというもので、ははーん(´∀` )
いちおー学理ということで突っ込んでおくと、Nii総目だと不真面目な本や赤本、漫画などが登録されないだろうから、ただでさへ低い不真面目本(参照http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20110824/p2)をてんから除外することになるから、民間出版物の納本率は高めにでちゃうですら(*´∀`*)
あそこの納本率なるものを測るばやいには、なるべく悉皆のリストをどうやってひねりだすかが重要ぢゃ。
ってかしばらくまへその手がかりをふと思いついたのぢゃが。。。うふふヒミツ(*^_^*) ヒントは稲てっちゃん(って誰もわからんか。だって彼はいろいろ重要なこと書き散らして、悉皆著作リストがお○○にしか、ないんだもの)。
それはともかく、ちとオモシロかったのは次の部分。

更に細かくみると、国立・県立・市立・私立に関係なく、図書館や美術館、博物館などの出版物の納本率が低かった。また、楽譜資料の納本は、1970年代が15.0%(略)、1980年が4.8%(以下略)と低かった。楽譜資料は納本対象になっているが、「簡易なもの」とみなされ、納入されていない可能性がある。(p.41)

具体的にいうと展覧会図録や館報が納本率が低いということかしら。ただしこの部分は考察のおまけ部分なので詳しくはわからない。少なくとも戦前の、帝国図書館時代は圖書館系は比較的高かったような気がするから、図書館系はちと要検討では(。・_・。)ノ
また、だめだめだった納本率が取次が代行してからよくなったということは追えているのだから、そこから敷衍して、楽譜の極度の低納本率も単に流通の問題ではないか、と気づいてもよかったのでは(σ・∀・)σ 図書館情報学系の図書がらみの論文を読むたびに思う物足りなさは、図書に関しての知識が不足していること。きっと、図書館学が図書館情報学になるときに置いてけ堀になっちまったんだろうなぁ。。。
あわてて付け加えるけど、著者が提唱する納本率UPの秘策については、そこに至る理路は必ずしもわちきと同じではないが、結論的にはまったくわちきと同じだったりもする。

だけど,こんな単純なこと,だれも書かないねぇ。

と書いたのは2005年。もう大昔のような気がする。

2005年の流行 [編集]
 ユーキャン流行語大賞
  年間大賞
   小泉劇場
   想定内(外)
  上記以外のおもな流行語
   「ジャンガジャンガ」(アンガールズ
   「武勇伝」(オリエンタルラジオ
  インターネット
   ブログ
   mixi
(以上、ウィキペ日本の2005年から)

さうぢゃった。当時、「ブログ」がはやりだったのぢゃ。
Hisako姐さんやオタどんと知り合ったのもそのころぢゃ。